登録販売者 2022年 北海道・東北 問65
問題文
循環器系に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
1:アルブミンは、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。(正解)
2:疲労や血色不良などの貧血症状は、ビタミンが不足することによって現れることはない。
3:赤血球は血液全体の約40%を占め、赤い血色素であるフィブリンを含む。
4:一般的に脾臓は胃の後方の右上腹部に位置する。
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血漿タンパク質と血球【登録販売者解説】
正解の理由
アルブミン=血漿中で物質と複合体をつくり、代謝や排泄を受けにくくするタンパク質です。
正しいのは1です。各記述は、1正、2誤、3誤、4誤です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の血漿・血球・脾臓の項目が根拠です。
解法ステップ
- 「アルブミン」と「複合体」という語に注目します。アルブミンは、ホルモンや医薬品の成分などと複合体をつくります。
- 「ビタミンが不足することによって現れることはない」は、言い切りに注意します。赤血球の産生に必要なビタミンの不足が、貧血の原因となる場合があります。
- 「赤い血色素」と「フィブリン」の組み合わせを確認します。赤血球に含まれる赤い血色素はヘモグロビンです。
- 脾臓の位置は「左上腹部」です。「右上腹部」とした記述は誤りです。
選択肢別の誤答解説
- 1:正しいです。 アルブミンは、ホルモンや医薬品の成分などと複合体を形成します。複合体となった物質は、血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくなります。
- 2:誤りです。
×「ビタミンが不足することによって現れることはない」→ ○「赤血球の産生に必要なビタミンが不足することによる場合がある」
食事の偏りや胃腸障害などで必要なビタミンが不足すると、赤血球の産生に影響し、貧血症状の原因となることがあります。 - 3:誤りです。
×「フィブリン」→ ○「ヘモグロビン」
赤血球は血液全体の約40%を占め、赤い血色素であるヘモグロビンを含みます。フィブリンは、血液が凝固するときにできる線維状の物質です。 - 4:誤りです。
×「右上腹部」→ ○「左上腹部」
脾臓(ひぞう)は、胃の後方の左上腹部に位置します。古くなった赤血球を処理するほか、免疫応答にも関与します。
よくある誤解
- 「ビタミン不足では貧血にならない」と、原因を鉄分不足だけに限定してしまうことがあります。手引きでは、ビタミン不足による場合と鉄分不足による場合が示されています。
- 「フィブリン」と「ヘモグロビン」は、どちらも血液に関係する言葉ですが、役割は異なります。赤血球の赤い血色素はヘモグロビンです。
- 脾臓の位置を、胃の後方という部分だけで覚え、左右を取り違えやすいので注意しましょう。
補足コラム
血漿中のタンパク質には、それぞれ異なる役割があります。アルブミンは血液の浸透圧を保ち、物質と複合体をつくります。グロブリンの多くは、異物を特異的に認識する抗体として働きます。また、フィブリノゲンは血液凝固の過程でフィブリンとなり、傷口をふさぐ役割を担います。
FAQ
Q. 血液は何からできていますか?
A. 血漿(けっしょう)と血球からできています。血球には、赤血球・白血球・血小板があります。
A. 血漿(けっしょう)と血球からできています。血球には、赤血球・白血球・血小板があります。
関連キーワード: アルブミン、血漿、赤血球、ヘモグロビン、フィブリン、脾臓

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