登録販売者 2022年 北海道・東北 問66
問題文
次の記述は、泌尿器系に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 食品から摂取あるいは体内で生合成されたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換される。
b 膀胱の出口にある膀胱括約筋が収縮すると、同時に膀胱壁の排尿筋が弛緩し、尿が尿道へと押し出される。
c 高齢者では、膀胱や尿道の括約筋の働きによって排尿を制御する機能が低下し、また、膀胱の容量が小さくなるため、尿失禁を起こしやすくなる。
d 副腎髄質から分泌されるアルドステロンは、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(b、d)
4:(c、d)
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泌尿器系の腎臓・排尿調節【登録販売者解説】
正解の理由
ビタミンDは腎臓で活性化され、排尿時は排尿筋が収縮し、高齢者は尿失禁を起こしやすくなります。アルドステロンの分泌場所は副腎皮質です。
正しい記述はa・cです。この組み合わせである2が正解です。記述ごとの判定は、a:正、b:誤、c:正、d:誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の腎臓・副腎・尿路に関する項目です。
解法ステップ
- aは「活性型ビタミンDに転換される場所」に注目します。腎臓で転換されるため、正しい記述です。
- bは「膀胱括約筋が収縮」「排尿筋が弛緩」という組み合わせを確認します。排尿時の排尿筋は収縮するため、誤りです。
- cは高齢者の尿失禁について、括約筋の働きと膀胱容量の変化が手がかりです。
- dはアルドステロンの働きより先に、分泌される場所を確認します。副腎髄質ではなく副腎皮質から分泌されます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しい記述です。 食品から摂取したり、体内で生合成されたりしたビタミンDは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されます。活性型ビタミンDは、骨の形成や維持に働きます。
- b:誤りです。
×「膀胱括約筋が収縮し、排尿筋が弛緩」→ ○「膀胱括約筋が弛緩し、膀胱壁の排尿筋が収縮」
排尿筋(はいにょうきん)が収縮すると、膀胱内の尿が尿道へ押し出されます。問題文は、排尿筋の動きを逆にしています。 - c:正しい記述です。 高齢者では、膀胱や尿道の括約筋の働きによって排尿を制御する機能が低下します。また、膀胱の容量も小さくなるため、尿失禁を起こしやすくなります。
- d:誤りです。
×「副腎髄質(ふくじんずいしつ)から分泌」→ ○「副腎皮質から分泌」
アルドステロンは副腎皮質から分泌されます。体内に塩分と水を貯留させ、カリウムの排泄を促すことで、電解質と水分の調節に関わります。問題文は働きではなく、分泌場所を取り違えています。
組み合わせで見ると、選択肢1はaを含みますが、誤りのbも含み、正しいcを含みません。選択肢3は誤りのb・dを含み、正しいa・cを含みません。選択肢4は正しいcを含みますが、誤りのdを含み、正しいaを含みません。
よくある誤解
- アルドステロンの働きが合っていれば、記述全体も正しいと思うこと。 この問題では、働きの説明は正しくても、分泌場所を副腎髄質とした点が誤りです。
- 排尿筋と膀胱括約筋の動きを逆に覚えること。 排尿時は排尿筋が収縮し、膀胱括約筋は弛緩します。
- ビタミンDは摂取しただけで活性型になると思うこと。 手引きでは、腎臓で活性型ビタミンDに転換されるとされています。
補足コラム
副腎は皮質と髄質に分かれています。アルドステロンは副腎皮質から分泌されます。一方、副腎髄質からは、アドレナリンとノルアドレナリンが分泌されます。「アルドステロンは皮質」と、分泌場所をセットで覚えましょう。
FAQ
尿失禁と排尿困難は、同じ仕組みで起こるのですか?
同じとは限りません。手引きでは、高齢者は排尿を制御する機能の低下などにより尿失禁を起こしやすくなると説明されています。また、男性では加齢に伴う前立腺の肥大が尿道を圧迫し、排尿困難などを生じることがあります。
同じとは限りません。手引きでは、高齢者は排尿を制御する機能の低下などにより尿失禁を起こしやすくなると説明されています。また、男性では加齢に伴う前立腺の肥大が尿道を圧迫し、排尿困難などを生じることがあります。
関連キーワード: 腎臓、活性型ビタミンD、排尿筋、膀胱括約筋、アルドステロン、副腎皮質、尿失禁

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