登録販売者 2022年 北海道・東北 問69
問題文
皮膚、骨に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 体温が上がり始めると、皮膚を通っている毛細血管に血液がより多く流れるように血管が開き、体外へより多くの熱を排出する。
b 骨は体の器官のうち最も硬い組織の一つで、造血機能を持たない。
c 骨の成長が停止すると骨吸収と骨形成は行われず、カルシウムが骨から溶け出し骨密度は低下する。
d ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
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皮膚と骨の働き【登録販売者解説】
正解の理由
皮膚は熱を外へ逃がし、骨は成長後も骨吸収と骨形成を続けます。骨髄には造血機能があります。
組合せは3です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の皮膚と骨格系に関する項目です。
解法ステップ
- aの「体温が上がり始めると、皮膚の毛細血管が開く」という記述を確認します。血管が開くことで、体外へ熱を逃がしやすくなります。
- bの「造血機能を持たない」に注目します。骨髄で血液の細胞が作られるため、この記述は誤りです。
- cの「成長が停止すると骨吸収と骨形成は行われず」を確認します。骨の新陳代謝は成長後も続きます。
- dは皮膚表面の微生物が病原菌の繁殖を抑えるという記述です。a・dが正、b・cが誤となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 体温が上がり始めると、皮膚を通る毛細血管が開いて血液がより多く流れ、体外へ熱を逃がします。汗の蒸発によって体温を下げる働きもあります。この記述を誤りとする選択肢4・5は、aの判定が違います。
- b:誤りです。 骨髄では造血幹細胞から赤血球、白血球、血小板が作られます。骨は硬い組織の一つですが、「造血機能を持たない」とするのは誤りです。この記述を正しいとする選択肢1・5は、bの判定が違います。
- c:誤りです。 骨は生きた組織で、成長が止まった後も骨吸収(古い骨を壊す働き)と骨形成(新しい骨を作る働き)が続きます。両者のバランスが保たれることで、骨密度が一定に保たれます。この記述を正しいとする選択肢2・4は、cの判定が違います。
- d:正しいです。 皮膚表面には一定の微生物が付着しており、その存在によって病原菌の繁殖が抑えられます。この記述を誤りとする選択肢2・5は、dの判定が違います。
よくある誤解
- 骨の成長が止まることと、骨の新陳代謝が止まることを混同しがちです。骨の成長後も、骨吸収と骨形成は続きます。
- 骨が硬いことから、骨の内部で血液の細胞が作られる働きがあることを見落としがちです。
- 皮膚表面の微生物をすべて病原菌と考えがちです。皮膚表面の微生物は、病原菌の繁殖を抑える働きにも関わります。
補足コラム
骨の無機質にはカルシウムやリンなどが含まれ、骨に硬さを与えます。骨吸収で骨から溶け出したカルシウムとほぼ同量のカルシウムが骨に沈着し、骨吸収と骨形成のバランスが保たれます。
FAQ
Q. 骨吸収と骨形成は、どちらか一方だけが進むのですか?
A. 骨吸収と骨形成は互いに連絡を保ちながら進みます。両者のバランスが骨密度の維持に関わります。
A. 骨吸収と骨形成は互いに連絡を保ちながら進みます。両者のバランスが骨密度の維持に関わります。
Q. 汗はどのように体温を下げますか?
A. 汗が蒸発するときに熱が使われます。この気化熱を利用して体温を下げます。
A. 汗が蒸発するときに熱が使われます。この気化熱を利用して体温を下げます。
関連キーワード: 皮膚の熱交換、毛細血管、骨髄、造血機能、骨吸収、骨形成、骨密度、皮膚表面の微生物

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