登録販売者 2022年 北海道・東北 問70
問題文
脳や神経系の働きに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 視床下部は、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている。
b 脳には血液脳関門が機能しているが、一般に小児では未発達であるため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しにくい。
c 脊髄において、末梢からの刺激の一部に対して脳を介し刺激を返す現象を脊髄反射と呼ぶ。
d 神経細胞の細胞体から伸びる細長い突起(軸索)を神経線維という。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
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脳・神経系の基本構造【登録販売者解説】
正解の理由
視床下部は調節機能を担い、小児の血液脳関門は未発達で、脊髄反射は脳を介さず、軸索は神経線維と呼ばれます。
この組み合わせに当たるのは3です。記述は、aが正、bが誤、cが誤、dが正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第2章「人体の働きと医薬品」の「脳や神経系の働き」です。
この組み合わせに当たるのは3です。記述は、aが正、bが誤、cが誤、dが正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第2章「人体の働きと医薬品」の「脳や神経系の働き」です。
解法ステップ
- 「視床下部」と「神経線維」の説明を確認します。手引きでは、視床下部などが調節機能を担い、軸索を神経線維と呼ぶため、aとdは正しいと判断できます。
- bは「脳に達しにくい」に注目します。小児は血液脳関門(けつえきのうかんもん)が未発達で、成分は脳に達しやすいため、bは誤りです。
- cは「脳を介し」に注目します。脊髄反射(せきずいはんしゃ)は、脳を介さずに刺激を返す現象なので、cは誤りです。
- a正・b誤・c誤・d正の組み合わせを探します。1はb・c・d、2はb、4はa・c、5はa・b・dの正誤が一致しません。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい 視床下部(ししょうかぶ)など、脳の下部には自律神経系やホルモン分泌などを調節する部位があります。「視床下部は調節機能を担う」という説明は正しいです。
-
b 誤り ×「脳の組織に達しにくい」→ ○「脳に達しやすい」
小児は血液脳関門が未発達です。そのため、循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響を与える医薬品では副作用を起こしやすいことがあります。 -
c 誤り ×「脳を介し刺激を返す」→ ○「脳を介さずに刺激を返す」
脊髄(せきずい)は脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して、脳を介さずに刺激を返します。この現象が脊髄反射です。 -
d 正しい 神経細胞の細胞体から伸びる細長い突起が軸索(じくさく)であり、これを神経線維(しんけいせんい)と呼びます。手引きの説明どおりです。
よくある誤解
- bは「血液脳関門が未発達」という前半が正しいため、後半まで正しいと思い込みやすい記述です。小児では、成分が脳に達しやすい点まで確認しましょう。
- cは「脊髄反射」という用語を知っていても、「脳を介し」と「脳を介さず」の入れ替えを見落としやすい問題です。
- aとdが正しいため、残るb・cの判断を急ぎ、選択肢の組み合わせを取り違えないようにしましょう。
補足コラム
脳と脊髄は中枢神経系を構成します。一方、脳や脊髄から体の各部へ伸びる神経は末梢神経系です。「中枢が刺激を統合し、末梢へ指令を送る」という流れで整理すると、各部の役割を区別しやすくなります。
FAQ
Q. 「軸索」と「神経線維」は別の部分ですか?
A. この記述では、神経細胞の細胞体から伸びる細長い突起である軸索を、神経線維と呼んでいます。
A. この記述では、神経細胞の細胞体から伸びる細長い突起である軸索を、神経線維と呼んでいます。
Q. 脳と脊髄はどちらも中枢神経系ですか?
A. はい。手引きでは、中枢神経系は脳と脊髄から構成されると説明されています。
A. はい。手引きでは、中枢神経系は脳と脊髄から構成されると説明されています。
関連キーワード: 視床下部、血液脳関門、脊髄反射、軸索、神経線維、末梢神経系

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