登録販売者 2022年 北海道・東北 問77
問題文
次の記述は、医薬品の副作用として現れる間質性肺炎に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。
b 症状は、かぜや気管支炎の症状と区別がつきやすく、鑑別が容易である。
c 症状が一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症に移行することがある。
d 息切れは、初期には登坂等の運動時に感じられるが、病態が進行すると平地歩行や家事等の軽労作時にも意識されるようになる。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、d)
4:(c、d)(正解)
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間質性肺炎の症状【登録販売者解説】
正解の理由
間質性肺炎は、かぜや気管支炎と症状の区別が難しく、息切れが進行し、悪化すると肺線維症に移行することがあります。
正しい組合せは4(c、d)です。a・bは誤り、c・dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第2章「人体の働きと医薬品」にある、呼吸器系に現れる副作用の「間質性肺炎」です。
解法ステップ
- aの「細菌に感染して炎症」という説明は、手引きが示す「通常の肺炎」の説明です。間質性肺炎の説明と混同していないか確認します。
- bの「区別がつきやすく、鑑別が容易」という断定に注目します。手引きでは、かぜや気管支炎との区別は難しいことがあるとされています。
- cの「自然に回復することもある」「悪化すると肺線維症に移行する」、dの「息切れが運動時から軽い動作時へ進む」は、いずれも手引きの記述と一致します。
- 正しいc・dの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「間質性肺炎は、気管支又は肺胞が細菌に感染したもの」→ ○「通常の肺炎が、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたもの」
細菌感染による説明は、手引きでは通常の肺炎について述べられています。間質性肺炎と通常の肺炎を取り違えないようにしましょう。 -
b
×「かぜや気管支炎の症状と区別がつきやすく、鑑別が容易」→ ○「かぜや気管支炎の症状と区別が難しいこともある」
初期症状が似ているため、区別が難しい場合があります。「容易」と逆の意味に置き換えられています。 -
c
正しい記述です。症状が一過性に現れて自然に回復する場合もありますが、悪化すると肺線維症(肺が線維化して硬くなる状態)に移行することがあります。 -
d
正しい記述です。息切れは初期には坂道を上るなどの運動時に感じられ、進行すると平地歩行や家事などの軽い動作でも意識されるようになります。
組合せの確認
- 選択肢1(a、b):誤りのa・bを含み、正しいc・dを含まないため不適切です。
- 選択肢2(a、c):誤りのaを含み、正しいdを含まないため不適切です。
- 選択肢3(b、d):誤りのbを含み、正しいcを含まないため不適切です。
- 選択肢4(c、d):正しい記述c・dの組合せです。
よくある誤解
- 通常の肺炎と間質性肺炎を混同する
「細菌感染による炎症」は、通常の肺炎の説明として出てくる語句です。 - 「区別がつきやすい」という反対の表現に気づかない
手引きは、かぜや気管支炎との鑑別が難しいこともあるとしています。 - 息切れの程度を逆に覚える
初期は運動時、進行すると平地歩行や家事などの軽い動作時にも現れる、という順序がポイントです。
補足コラム
間質性肺炎では、息切れや空咳(痰の出ない咳)、発熱などが現れることがあります。ただし、発熱は必ず伴うわけではありません。医薬品の使用開始から1〜2週間程度で起きることが多いとされ、重篤な状態への進行を防ぐため、疑われる症状がある場合は原因と考えられる医薬品の使用を中止し、速やかに医師の診療を受ける必要があります。
FAQ
発熱がなければ、間質性肺炎ではないのでしょうか?
いいえ。手引きでは、間質性肺炎に必ずしも発熱が伴うとは限らないとされています。
いいえ。手引きでは、間質性肺炎に必ずしも発熱が伴うとは限らないとされています。
関連キーワード: 間質性肺炎、通常の肺炎、肺線維症、息切れ、空咳

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