登録販売者 2022年 北海道・東北 問78
問題文
次の記述は、泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。
a 医薬品の使用中に、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがあるが、これらの症状は、尿閉へ進行することがある。
b 膀胱炎様症状では、尿の回数減少、排尿時の疼痛、残尿感等の症状が現れる。
c 腎障害では、ほとんど尿が出ない、尿が濁る・赤みを帯びる等の症状が現れる。
d 前立腺肥大等の基礎疾患がない人であれば、排尿困難等の副作用が現れることはない。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(b、d)
4:(c、d)
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泌尿器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
排尿困難は医薬品によって起こることがあり、尿閉に進む場合もあります。腎障害では尿量の減少や尿の濁り・赤みが現れることがあります。
2はa・cの組み合わせです。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第2章「人体の働きと医薬品」にある、泌尿器系に現れる副作用の項目です。
2はa・cの組み合わせです。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第2章「人体の働きと医薬品」にある、泌尿器系に現れる副作用の項目です。
解法ステップ
- aでは「尿が出にくい」「残尿感」の症状が、尿閉に進むことがあるかを確認します。
- bでは「尿の回数減少」に注目します。膀胱炎様症状で示される症状と、回数の増減が一致するかを見ます。
- cでは「尿がほとんど出ない」「濁る・赤みを帯びる」が腎障害の症状として挙げられているかを確認します。
- dの「基礎疾患がない人であれば」「現れることはない」は、医薬品による副作用を否定する断定になっていないかを見ます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
医薬品の使用により、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感があるなどの症状が起こることがあります。進行すると、尿意があるのに尿が全く出なくなる尿閉(にょうへい)に至ることがあります。 -
b 誤り
×「尿の回数減少」→ ○「頻尿」
膀胱炎様症状では、頻尿、排尿時の痛み、血尿、残尿感などが現れることがあります。「回数減少」は「頻尿」と逆の内容です。 -
c 正しい
腎障害では、尿量の減少や、ほとんど尿が出ない状態が現れることがあります。また、尿が濁る、赤みを帯びるといった症状も挙げられています。 -
d 誤り
×「基礎疾患がない人であれば、排尿困難等の副作用は現れない」→ ○医薬品の使用により排尿困難等が起こることがある
前立腺肥大などの基礎疾患がなくても、医薬品の成分の作用によって排尿しにくくなることがあります。「基礎疾患がないなら起こらない」と限定するのが誤りです。
よくある誤解
- 「尿の回数減少」と「頻尿」は、同じ排尿の変化でも意味が反対です。症状名の向きを見落とさないようにしましょう。
- 「基礎疾患がない人には起こらない」のような断定は要注意です。病気がなくても、医薬品の作用で副作用が起こることがあります。
- 腎障害と膀胱炎様症状は、どちらも尿に関する症状が出ます。症状を一つだけでなく、どの副作用の説明として挙げられているか確認しましょう。
補足コラム
腎障害では、尿量の減少や尿の濁り・赤みなどが症状として挙げられています。一方、膀胱炎様症状では、頻尿や排尿時の痛み、血尿、残尿感などが挙げられています。尿の症状を見たら、「尿量の変化」なのか「排尿時の症状」なのかに注目すると整理しやすくなります。
FAQ
Q. 血尿は腎障害だけに見られる症状ですか?
A. いいえ。手引きでは、腎障害の症状として尿が赤みを帯びることが挙げられ、膀胱炎様症状でも血尿が挙げられています。症状だけで副作用の種類を決めつけないことが大切です。
A. いいえ。手引きでは、腎障害の症状として尿が赤みを帯びることが挙げられ、膀胱炎様症状でも血尿が挙げられています。症状だけで副作用の種類を決めつけないことが大切です。
関連キーワード: 腎障害、排尿困難、尿閉、膀胱炎様症状、頻尿、残尿感

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