登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問04
問題文
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 世界保健機関(WHO)の定義によれば、疾病の予防のために人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応は、医薬品の副作用には含まれない。
b 医薬品の有効成分である薬物が生体の生理機能に影響を与えることを薬理作用といい、通常、薬物は単一の薬理作用を有する。
c 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用によって、別の疾病の治療が妨げられることがある。
d 眠気や口渇等の日常生活に支障を来さない程度の症状は、副作用とは言わない。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
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副作用と薬理作用【登録販売者解説】
正解の理由
薬物は通常、複数の薬理作用を持ち、軽い症状も副作用となり得ます。
3が正しい組合せです。aは誤、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「副作用」「薬理作用による副作用」です。
3が正しい組合せです。aは誤、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「副作用」「薬理作用による副作用」です。
解法ステップ
- aは、WHOの定義にある「疾病の予防」が副作用の対象に含まれるかを確認します。
- bは、「通常、薬物は単一の薬理作用」という断定に注目します。
- cは、複数の疾病があるとき、ある疾病に使った薬が別の疾病に影響する可能性を考えます。
- dは、副作用が「日常生活に支障を来す程度」に限られるのかを確認し、正誤の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「疾病の予防のために人に通常用いられる量で発現する反応は含まれない」→ ○疾病の予防のために通常用いられる量で発現する有害かつ意図しない反応も、副作用の定義に含まれます。
aを「正」としている選択肢1・2・4は、この点が誤りです。 -
b:誤り
×「通常、薬物は単一の薬理作用を有する」→ ○通常、薬物は複数の薬理作用を併せ持ちます。
薬理作用とは、薬物が体の生理機能に影響を与えることです。bを「正」としている選択肢4は、この点が誤りです。 -
c:正しい
複数の疾病がある人では、ある疾病に対して使った医薬品が、別の疾病の症状を悪化させたり、その治療を妨げたりすることがあります。
cを「誤」としている選択肢2・4・5は、この点が誤りです。 -
d:誤り
×「日常生活に支障を来さない程度の症状は、副作用とは言わない」→ ○眠気や口渇など、比較的軽い症状も副作用となり得ます。
dを「正」としている選択肢2・5は、この点が誤りです。
よくある誤解
- 「日常生活に支障を来す程度」でなければ副作用ではないと考えがちです。副作用には、眠気や口渇など比較的軽いものもあります。
- **「薬物の作用は一つだけ」と考えがちです。**薬物は通常、複数の薬理作用を持ちます。
- aの「疾病の予防」を見落とし、WHOの定義から除外されると思い込まないようにしましょう。
補足コラム
主作用は、医薬品に期待される有益な反応です。それ以外の反応でも、特段の不都合がなければ通常は副作用として扱われません。一方、好ましくない反応は一般に副作用と呼ばれます。
つまり、「主作用以外の反応はすべて副作用」とも、「重い症状だけが副作用」とも限りません。
つまり、「主作用以外の反応はすべて副作用」とも、「重い症状だけが副作用」とも限りません。
FAQ
Q. WHOの副作用の定義では、どのような目的で使ったときの反応が対象ですか?
A. 疾病の予防・診断・治療、または身体の機能を正常化する目的で、通常用いられる量を使ったときの有害かつ意図しない反応が対象です。
A. 疾病の予防・診断・治療、または身体の機能を正常化する目的で、通常用いられる量を使ったときの有害かつ意図しない反応が対象です。
Q. 複数の疾病がある場合、薬の影響はどのように考えますか?
A. ある疾病には有益な作用をもたらしても、別の疾病の症状を悪化させたり、治療を妨げたりする場合があります。
A. ある疾病には有益な作用をもたらしても、別の疾病の症状を悪化させたり、治療を妨げたりする場合があります。
関連キーワード: 副作用、薬理作用、主作用、WHOの定義、複数の疾病、眠気、口渇

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