登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問10
問題文
小児への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 5歳未満の幼児に使用される錠剤やカプセル剤などの医薬品では、服用時に喉につかえやすいので注意するよう添付文書に記載されている。
b 「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項」において、新生児とは、おおよその目安として生後4週未満をいう。
c 小児は腎臓の機能が未発達であるため、医薬品の成分の排泄に要する時間が短く、作用が弱くなることがある。
d 小児は、大人と比べて身体の大きさに対して腸が短いため、服用した医薬品の吸収率が相対的に低く、期待する効果が得られない場合がある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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小児への医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
小児は医薬品の吸収率が高く、代謝・排泄に時間がかかることがあります。
組合せは 1 です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の小児への配慮に関する項目です。
解法ステップ
- aの「5歳未満」と「喉につかえやすい」は、錠剤・カプセル剤の注意として示されている内容です。
- bの「新生児」と「生後4週未満」の組合せを確認します。
- cは「排泄に要する時間が短い」「作用が弱くなる」という部分に注目します。手引きの説明とは逆です。
- dは「腸が短い」「吸収率が低い」という部分に注目します。こちらも手引きの説明とは逆なので、a・bが正しく、c・dが誤りの 1 を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
5歳未満の幼児に使う錠剤やカプセル剤は、服用時に喉につかえやすいため、注意するよう添付文書に記載されています。 -
b 正しい
新生児は、おおよその目安として生後4週未満を指します。 -
c 誤り
×「排泄に要する時間が短く、作用が弱くなる」→ ○「医薬品の成分の代謝・排泄に時間がかかり、作用が強く出過ぎることがある」
小児は腎臓などの機能が未発達です。そのため、成分が体から出ていくまでに時間がかかることがあります。 -
d 誤り
×「腸が短い」「吸収率が相対的に低い」→ ○「身体の大きさに対して腸が長く、吸収率が相対的に高い」
腸が短く吸収率が低い、という説明は手引きと反対です。
よくある誤解
-
「未発達だから作用が弱い」と考える
腎臓や肝臓の機能が未発達だと、成分の排泄や代謝に時間がかかり、作用が強く出過ぎることがあります。 -
「腸が短いので吸収されにくい」と考える
小児は、身体の大きさに対して腸が長く、吸収率は相対的に高いとされています。 -
年齢区分の「4週未満」を取り違える
新生児は生後4週未満です。「4週以上」と混同しないようにしましょう。
補足コラム
小児は血液脳関門(けつえきのうかんもん:血液中の物質が脳に入りにくくする仕組み)も未発達です。そのため、血液中に移行した成分が脳に達しやすく、中枢神経系に影響する医薬品では副作用が起こりやすくなることがあります。
FAQ
Q. 成人用の医薬品を少量にすれば、小児にも使えますか?
A. 手引きでは、成人用の量を減らして小児に与えるような安易な使用を避け、年齢に応じた用法・用量が定められた医薬品を使用するよう説明することが重要とされています。
A. 手引きでは、成人用の量を減らして小児に与えるような安易な使用を避け、年齢に応じた用法・用量が定められた医薬品を使用するよう説明することが重要とされています。
関連キーワード: 小児、新生児、腸の長さ、吸収率、代謝、排泄、錠剤、カプセル剤

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