登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問11
問題文
高齢者への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 高齢者は、持病(基礎疾患)を抱えていることが多いが、一般用医薬品であれば持病の種類によらず、使用可能である。
b 一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に腎臓の機能が低下していると医薬品の作用は現れにくい。
c 医薬品の副作用等で口渇が生じた場合、高齢者は誤嚥を誘発しやすくなるので注意が必要である。
d 基礎体力や生理機能の衰えの度合いは個人差が大きく、年齢のみからどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
高齢者への医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
高齢者では、腎機能の低下で医薬品の作用が強まりやすく、持病や口渇にも注意が必要です。
正しい組合せは 5 です。aは誤り、bは誤り、cは正しく、dも正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「小児、高齢者等への配慮」です。
解法ステップ
- bの「腎臓の機能が低下していると、作用は現れにくい」に注目します。手引きでは、肝臓や腎臓の機能が低下していると、作用は「強く現れやすい」とされています。
- cの「口渇」と「誤嚥(ごえん)」のつながりを確認します。口渇が生じると誤嚥を誘発しやすくなるため、cは正しい記述です。
- dの「個人差が大きい」「年齢のみから判断することは難しい」は、手引きの内容と一致します。
- a・bは誤り、c・dは正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「持病の種類によらず、使用可能」→ ○「基礎疾患の症状が悪化したり、治療の妨げとなる場合がある」
一般用医薬品であっても、持病への影響を考えずに使えるわけではありません。 -
b 誤り
×「作用は現れにくい」→ ○「作用が強く現れやすい」
高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に肝臓や腎臓の機能低下によって、医薬品の作用が強く現れやすくなることがあります。 -
c 正しい
医薬品の副作用で口渇が生じると、誤嚥を誘発しやすくなるため注意が必要です。誤嚥とは、食べ物などが誤って気管に入り込むことです。 -
d 正しい
基礎体力や生理機能の衰え方には個人差があります。そのため、年齢だけで副作用のリスクがどの程度高まっているかを判断するのは難しいとされています。
**組合せの照合:**選択肢1はa・d、選択肢2はa・c、選択肢3はb、選択肢4はb・cの正誤が正しい組合せと異なります。
よくある誤解
- 「一般用医薬品なら持病に関係なく使える」と考えないようにしましょう。基礎疾患の悪化や治療への影響があり得ます。
- 腎機能が低下すると作用が弱まる、と思い込まないことが大切です。この問題では「作用が現れにくい」が反対の内容に書き換えられています。
- 「高齢者」という年齢だけで、副作用のリスクを一律に判断するのは誤りです。状態には個人差があります。
補足コラム
高齢者では、喉の筋肉が衰えて飲み込む力が弱くなり、内服薬を喉に詰まらせやすい場合もあります。また、説明の理解や細かい文字の読み取り、薬の取り出しに難しさがあることもあります。使用する人の状況に応じた情報提供や相談対応が重要です。
FAQ
複数の医薬品を長期間使っている場合、なぜ注意が必要ですか?
副作用を生じるリスクが高まることがあるためです。一般用医薬品も含め、使用中の医薬品について薬剤師や医師に相談することが大切です。
副作用を生じるリスクが高まることがあるためです。一般用医薬品も含め、使用中の医薬品について薬剤師や医師に相談することが大切です。
関連キーワード: 高齢者、基礎疾患、腎機能、口渇、誤嚥、個人差

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
