登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問114
問題文
次の表は、ある一般用医薬品の制酸薬に含まれている有効成分の一覧である。
12錠中:
成分 分量
銅クロロフィリンカリウム 120 mg
無水リン酸水素カルシウム 1020 mg
沈降炭酸カルシウム 1020 mg
水酸化マグネシウム 960 mg
ロートエキス 30 mg
この制酸薬の添付文書等の「相談すること」の項目において、「次の診断を受けた人」と記載されている基礎疾患の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 心臓病
b てんかん
c 緑内障
d 糖尿病
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
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制酸薬の相談事項【登録販売者解説】
正解の理由
この製品では「心臓病・緑内障」は相談対象、「てんかん・糖尿病」は対象外です。
したがって、aは正、bは誤、cは正、dは誤で、正しい組合せは5です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の、添付文書の「相談すること」に関する考え方です。
したがって、aは正、bは誤、cは正、dは誤で、正しい組合せは5です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の、添付文書の「相談すること」に関する考え方です。
解法ステップ
- 問題文の「この制酸薬」と「添付文書等の『相談すること』」に注目します。一般的な制酸薬すべてではなく、この製品での記載を判断する問題です。
- 緑内障は、配合成分のロートエキスに関連する注意として確認します。ロートエキスには抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)があり、緑内障を悪化させるおそれがあります。
- aとcが正、bとdが誤となる組合せを選びます。選択肢5が一致します。
選択肢別の誤答解説
- a 心臓病:正しいです。 この製品の「相談すること」に記載される基礎疾患です。選択肢2・3はaを「誤」としているため、この点が合いません。なお、問題の成分一覧だけから、心臓病が相談対象となる理由を一律に決めつけないようにしましょう。
- b てんかん:誤りです。 この製品の「相談すること」に挙げられる基礎疾患ではありません。選択肢1・4はbを「正」としているため、この点が合いません。
- c 緑内障:正しいです。 ロートエキスの抗コリン作用により、緑内障を悪化させるおそれがあります。選択肢3・4はcを「誤」としているため、この点が合いません。
- d 糖尿病:誤りです。 この製品の「相談すること」に挙げられる基礎疾患ではありません。選択肢1・2・3はdを「正」としているため、この点が合いません。
よくある誤解
- 「心臓病」や「糖尿病」は、どの医薬品でも同じように相談対象になると思い込むことがあります。相談対象は、製品の成分や添付文書の記載に沿って判断します。
- 緑内障の注意を、目薬だけの問題と考えるのは誤りです。ロートエキスのように、内服薬の成分が関係することもあります。
- 選択肢のうち、正しい記述がいくつあるかだけで判断せず、a〜dを一つずつ照合しましょう。
補足コラム
この製品には、水酸化マグネシウムやカルシウムを含む制酸成分も配合されています。手引きでは、腎臓病の診断を受けた人は、無機塩類の排泄が遅れたり体内に貯留したりするおそれがあるため、使用前に医師または薬剤師に相談することが示されています。今回の選択肢には腎臓病はありませんが、制酸薬の注意点として関連づけておきましょう。
FAQ
Q. 糖尿病は、一般用医薬品では相談対象にならないのですか?
A. そうとは限りません。たとえば、アドレナリン作動成分を含む一部の鼻炎用点鼻薬では、血糖値を上昇させる作用により糖尿病を悪化させるおそれが示されています。この問題では、対象となる医薬品が異なります。
A. そうとは限りません。たとえば、アドレナリン作動成分を含む一部の鼻炎用点鼻薬では、血糖値を上昇させる作用により糖尿病を悪化させるおそれが示されています。この問題では、対象となる医薬品が異なります。
Q. 「相談すること」に記載がある基礎疾患は、どの製品でも共通ですか?
A. 共通ではありません。配合成分や製品ごとの添付文書を確認して判断します。
A. 共通ではありません。配合成分や製品ごとの添付文書を確認して判断します。
関連キーワード: 制酸薬、ロートエキス、抗コリン作用、相談すること、緑内障、無機塩類

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