登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問118
問題文
内服用の一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載することとされている基礎疾患等と医薬品成分との関係について、正しいものの組合せを一つ選べ。
基礎疾患等 医薬品成分
a 胃・十二指腸潰瘍 エテンザミド
b 高血圧 フェニレフリン塩酸塩
c 腎臓病 メチルエフェドリン塩酸塩
d 糖尿病 ジプロフィリン
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(c、d)
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基礎疾患と成分の相談表示【登録販売者解説】
正解の理由
胃・十二指腸潰瘍にはエテンザミド、高血圧にはフェニレフリン塩酸塩が関係します。
1の組合せは(a、b)です。aは正しく、bも正しい記述です。cとdは、示された基礎疾患と成分の組合せが正しくありません。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第5章「医薬品の適正使用・安全対策」にある、基礎疾患等に応じた相談表示です。
解法ステップ
- まず、エテンザミドが「胃・十二指腸潰瘍」の欄にあるかを確認します。該当するため、aは正しいと判断できます。
- 次に、フェニレフリン塩酸塩が「高血圧」の欄にあるかを確認します。該当するため、bも正しいです。
- この時点で(a、b)の組合せを探すと、1に絞れます。
- cとdは、腎臓病や糖尿病の欄に示された成分と照らし合わせて、組合せの違いを確かめます。
選択肢別の誤答解説
-
a 胃・十二指腸潰瘍―エテンザミド:正しい
エテンザミドは、胃・十二指腸潰瘍を悪化させるおそれがある成分として示されています。 -
b 高血圧―フェニレフリン塩酸塩:正しい
フェニレフリン塩酸塩は、アドレナリン作動成分です。交感神経系を刺激して血圧を上昇させ、高血圧を悪化させるおそれがあります。 -
c 腎臓病―メチルエフェドリン塩酸塩:誤り
腎臓病の欄には、ピペラジンを含む成分やプソイドエフェドリン塩酸塩が示されています。メチルエフェドリン塩酸塩は、ここで挙げられている組合せではありません。 -
d 糖尿病―ジプロフィリン:誤り
糖尿病の欄に示されているのは、アドレナリン作動成分です。これらは肝臓で蓄えられた糖の分解を促し、血糖値を上げる作用があるためです。ジプロフィリンは糖尿病との組合せではなく、てんかんなどで注意が必要な成分です。
選択肢ごとの組合せを見ると、次のとおりです。
- 1(a、b):正しいa・bの組合せです。
- 2(a、d):正しいaを含みますが、誤りのdを含み、正しいbを含みません。
- 3(b、c):正しいbを含みますが、誤りのcを含み、正しいaを含みません。
- 4(c、d):誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。
よくある誤解
- 同じアドレナリン作動成分なら、どの基礎疾患の欄にも当てはまると思い込まないようにしましょう。高血圧や糖尿病など、問われている疾患ごとの欄と成分名を対応させます。
- 「腎臓病」と「糖尿病」の成分を入れ替えるのは、よくあるひっかけです。特に、ジプロフィリンは糖尿病ではなく、てんかんなどとの関係に注目します。
- 「相談すること」を「使用してはいけない」と読み替えないようにしましょう。表示が求められている項目の区別も確認します。
補足コラム
アドレナリン作動成分は、基礎疾患との組合せで問われやすい成分群です。手引きでは、高血圧や糖尿病のほか、心臓病や甲状腺機能亢進症などについても注意が示されています。成分名だけで判断せず、「どの基礎疾患の欄に載っているか」を確認しましょう。
FAQ
「相談すること」に記載される成分は、使用できない成分ですか?
「相談すること」は、一律に使用を禁止する表示ではありません。基礎疾患などがある人は、使用前に医師や薬剤師へ相談する必要があることを示しています。
「相談すること」は、一律に使用を禁止する表示ではありません。基礎疾患などがある人は、使用前に医師や薬剤師へ相談する必要があることを示しています。
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