戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問22


問題文

かぜ薬に含まれる炎症による腫れを和らげる成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a グリチルリチン酸二カリウムの作用本体であるグリチルリチン酸は、化学構造がステロイド性抗炎症成分に類似していることから、抗炎症作用を示すと考えられている。 b グリチルリチン酸二カリウムは、血栓を起こすおそれのある人に使用する場合は、医師や薬剤師に相談するなどの対応が必要である。 c トラネキサム酸は、体内での起炎物質の産生を抑制することで炎症の発生を抑え、腫れを和らげる。 d トラネキサム酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正

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かぜ薬の抗炎症成分【登録販売者解説】

正解の理由

グリチルリチン酸はステロイド性抗炎症成分に構造が似ており、トラネキサム酸は起炎物質の産生を抑えます。
正しい組合せは4で、aは正、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」にある、かぜ薬の抗炎症成分の項目です。正式名は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』です。

解法ステップ

  1. aは「グリチルリチン酸」と「ステロイド性抗炎症成分に類似」という組合せを確認します。
  2. bは「血栓を起こすおそれのある人」という注意が、どの成分に関するものかに注目します。
  3. cの「起炎物質の産生を抑制」は、トラネキサム酸の作用として押さえます。
  4. dは「偽アルドステロン症」と結びつく成分を確認し、正しい記述の組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a:正しい
    グリチルリチン酸二カリウムの作用本体はグリチルリチン酸です。その化学構造がステロイド性抗炎症成分に似ているため、抗炎症作用を示すと考えられています。
  • b:誤り
    ×(グリチルリチン酸二カリウム)→ ○(トラネキサム酸)
    血栓のある人や血栓を起こすおそれのある人に対する注意は、トラネキサム酸に関係します。血栓が分解されにくくなるおそれがあるため、使用前に医師や薬剤師に相談する必要があります。
  • c:正しい
    トラネキサム酸は、体内で起炎物質が作られるのを抑え、炎症の発生や腫れを和らげます。
  • d:誤り
    ×(トラネキサム酸)→ ○(グリチルリチン酸)
    大量摂取によって偽アルドステロン症を生じるおそれがあるのは、グリチルリチン酸です。トラネキサム酸の注意点と混同しないようにしましょう。
各選択肢の組合せを照らすと、1はb・c、2はd、3はa・b・c、5はa・dが正しい組合せと異なります。a正・b誤・c正・d誤となるのは4です。

よくある誤解

  • 成分と注意点の入れ替えに注意です。血栓に関する注意はトラネキサム酸、偽アルドステロン症はグリチルリチン酸と結びつけます。
  • どちらも抗炎症成分ですが、作用や注意点まで同じではありません。「抗炎症成分」という分類だけで判断しないことが大切です。
  • bのように成分名だけを入れ替えた記述は、正しい注意点が書かれていても誤りになります。

補足コラム

グリチルリチン酸は、カンゾウにも含まれています。かぜ薬以外の医薬品にも配合されることがあるため、手引きでは、グリチルリチン酸の総摂取量が継続して過剰にならないよう注意を促すこととされています。

FAQ

トラネキサム酸とグリチルリチン酸は、どちらも腫れを和らげる成分ですか?
どちらも抗炎症成分ですが、覚えるべき作用・注意点は異なります。トラネキサム酸は起炎物質の産生を抑え、血栓に関する注意があります。グリチルリチン酸はステロイド性抗炎症成分に構造が似ており、大量摂取では偽アルドステロン症のおそれがあります。

関連キーワード: グリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸、抗炎症成分、偽アルドステロン症、血栓
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