登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問26
問題文
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。
体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
選択肢
1:加味帰脾湯(正解)
2:桂枝加竜骨牡蛎湯
3:抑肝散
4:柴胡加竜骨牡蛎湯
5:小建中湯
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加味帰脾湯の適応【登録販売者解説】
正解の理由
加味帰脾湯(かみきひとう)は、「心身の疲れ・血色の悪さ・ときに熱感」を伴う貧血や不眠症などに用いられます。
この条件に合うのは1です。手引きでは、加味帰脾湯について「体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適す」とされています。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤です。
解法ステップ
- 「体力中等度以下」に注目します。体力の区分が同じ処方が複数あるため、これだけでは決められません。
- 次に「心身が疲れ」「血色が悪く」「ときに熱感を伴う」を確認します。この組み合わせが決め手です。
- 「貧血、不眠症、精神不安、神経症」と続く適応まで一致する処方を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1 加味帰脾湯
体力中等度以下で、心身の疲れや血色の悪さがあり、ときに熱感を伴う人の貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされます。設問の特徴が一致します。 -
2 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
体力中等度以下で、疲れやすく、神経過敏で興奮しやすい人の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症などに適すとされます。「血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血」が特徴ではありません。 -
3 抑肝散(よくかんさん)
体力中等度を目安とし、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラする人の神経症や不眠症などに適すとされます。心身の疲れや血色の悪さが中心となる設問の条件とは異なります。 -
4 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
体力中等度以上で、精神不安があり、動悸、不眠、便秘などを伴う人に用いられる処方です。設問の「体力中等度以下」や「血色が悪い」という条件とは合いません。 -
5 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
体力虚弱で疲れやすく、腹痛があり、血色がすぐれない人の小児虚弱体質、疲労倦怠、腹痛などに適すとされます。「血色がすぐれない」は共通しますが、設問の体力区分や「ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症など」という適応とは異なります。
よくある誤解
- 「体力中等度以下」だけを見て、同じ体力区分の桂枝加竜骨牡蛎湯と取り違えることがあります。体力区分に加えて、症状の組み合わせも確認しましょう。
- 「不眠症」「精神不安」は複数の漢方処方に共通します。これらだけで決めず、「血色が悪い」「ときに熱感を伴う」といった特徴まで読み取ることが大切です。
- 「血色が悪い」という語だけで小建中湯を選ぶのも誤りです。小建中湯は「体力虚弱」「疲れやすい」「腹痛」が手がかりです。
補足コラム
似た症状に用いられる漢方処方は、体力区分と特徴的な症状をセットで覚えます。
- 加味帰脾湯:体力中等度以下/心身の疲れ、血色の悪さ、ときに熱感
- 桂枝加竜骨牡蛎湯:体力中等度以下/疲れやすく、神経過敏で、興奮しやすい
- 抑肝散:体力中等度を目安/神経がたかぶり、怒りやすい、イライラする
- 柴胡加竜骨牡蛎湯:体力中等度以上/精神不安に動悸、不眠、便秘などを伴う
- 小建中湯:体力虚弱/疲れやすく、腹痛があり、血色がすぐれない
FAQ
加味帰脾湯と酸棗仁湯(さんそうにんとう)は、どう見分けますか?
どちらも体力中等度以下の人に用いられる処方です。加味帰脾湯は「血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血」が重要な手がかりです。酸棗仁湯は「心身が疲れ、精神不安や不眠などがあるものの不眠症、神経症」が示されています。
どちらも体力中等度以下の人に用いられる処方です。加味帰脾湯は「血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血」が重要な手がかりです。酸棗仁湯は「心身が疲れ、精神不安や不眠などがあるものの不眠症、神経症」が示されています。
関連キーワード: 加味帰脾湯、漢方処方製剤、体力区分、貧血、不眠症

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