登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問28
問題文
一般用医薬品の催眠鎮静薬及びその配合成分等に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 特段の基礎疾患がない人において、ストレス、疲労、時差ぼけ等の睡眠リズムの乱れが原因の一時的な不眠は、一般用医薬品で対処可能である。
b 入眠障害、熟眠障害、中途覚醒、早朝覚醒等の症状が慢性的に続いている不眠は、抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬により対処可能である。
c 15歳未満の小児では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の中枢興奮などの副作用が起きやすいため、使用は避ける。
d 妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体形の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象でない。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
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睡眠改善薬の対象【登録販売者解説】
正解の理由
一時的な不眠は対象ですが、慢性的な不眠や妊娠中の睡眠障害は対象ではありません。
正しい組合せは5です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の睡眠改善薬に関する項目です。
解法ステップ
- 「一時的な不眠」と「慢性的に続く不眠」を分けます。一般用医薬品で対処できるのは、主に一時的な不眠です。
- bの「慢性的に続いている不眠」に注目します。抗ヒスタミン成分を主薬とする睡眠改善薬は、このような不眠を対象としていません。
- cの「15歳未満」と、dの「妊娠中」を確認します。どちらも使用を避ける対象です。
- a・c・dが正、bが誤となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述 a
正しい記述です。特段の基礎疾患がない人の、ストレス・疲労・時差ぼけなどによる一時的な不眠は、一般用医薬品で対処できる場合があります。
記述 b
×「慢性的に続いている不眠は、抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬で対処可能」
→ ○「慢性的な不眠症状がある人は、睡眠改善薬の対象ではない」
→ ○「慢性的な不眠症状がある人は、睡眠改善薬の対象ではない」
正しい記述は「誤」です。入眠障害(寝つけない)、熟眠障害(ぐっすり眠った感じがしない)、中途覚醒(睡眠中に何度も目が覚める)、早朝覚醒(早く目が覚めて再び眠れない)などが慢性的に続く場合は、医療機関を受診するなどの対応が必要です。
記述 c
正しい記述です。15歳未満の小児では、抗ヒスタミン成分によって眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含む睡眠改善薬の使用を避けます。
記述 d
正しい記述です。妊娠中の睡眠障害は、ホルモンバランスや体形の変化などが原因となることがあり、睡眠改善薬の適用対象ではありません。
組合せの確認
- 1:a・b・dの正誤が、正しい組合せと異なります。
- 2:b・cの正誤が、正しい組合せと異なります。
- 3:dの正誤が、正しい組合せと異なります。
- 4:a・b・cの正誤が、正しい組合せと異なります。
- 5:a・c・dを正、bを誤としており、正しい組合せです。
よくある誤解
- 症状名が並んでいると「どの不眠にも使える」と考えがちですが、判断の分かれ目は症状の種類ではなく、一時的か慢性的かです。
- 「眠気が出る成分だから、小児には眠気だけが起こる」と思いがちです。15歳未満では、神経過敏や中枢興奮にも注意します。
- 妊娠中の睡眠障害を、一般的な一時的不眠と同じように扱わないようにしましょう。妊娠中は睡眠改善薬の適用対象ではありません。
補足コラム
抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として、寝つきが悪い・眠りが浅いといった一時的な睡眠障害の緩和に用いられます。慢性的な不眠症状や、医療機関で不眠症の診断を受けている人を対象とする薬ではありません。
FAQ
Q. 睡眠改善薬を使った翌朝も、影響が残ることがありますか?
A. あります。目が覚めたあとも、注意力や判断力の低下、めまいなどが一時的に起こることがあるとされています。
A. あります。目が覚めたあとも、注意力や判断力の低下、めまいなどが一時的に起こることがあるとされています。
関連キーワード: 睡眠改善薬、催眠鎮静薬、抗ヒスタミン成分、一時的な不眠、慢性的な不眠、15歳未満、妊娠中の睡眠障害

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