登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問30
問題文
乗物酔い防止薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 不安や緊張などの心理的要因による影響を和らげることを目的として、アリルイソプロピルアセチル尿素のような鎮静成分が配合されている場合がある。
b アミノ安息香酸エチルは、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として用いられる。
c メクリジン塩酸塩は、吐きけの防止・緩和を目的として配合されることがある抗ヒスタミン成分である。
d ジフェニドール塩酸塩は、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげる。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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乗物酔い防止薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
アリルイソプロピルアセチル尿素は鎮静成分、メクリジン塩酸塩は抗ヒスタミン成分、アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分です。
正しい組合せは4で、a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の鎮暈薬(乗物酔い防止薬)です。
正しい組合せは4で、a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の鎮暈薬(乗物酔い防止薬)です。
解法ステップ
- aの「不安や緊張」と「アリルイソプロピルアセチル尿素」に注目します。手引きでは、心理的な要因を和らげるための鎮静成分として挙げられています。
- bの「脳に軽い興奮を起こす」と「アミノ安息香酸エチル」の組合せを確認します。脳を軽く興奮させるのはキサンチン系成分で、アミノ安息香酸エチルは別の目的の成分です。
- cは「メクリジン塩酸塩」と「抗ヒスタミン成分」の対応を見ます。
- dの「胃粘膜への麻酔作用」は、ジフェニドール塩酸塩の作用ではありません。成分名と作用を取り違えていないか確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
乗物酔いには、不安や緊張など心理的な要因も影響します。その影響を和らげる目的で、アリルイソプロピルアセチル尿素のような鎮静成分が配合される場合があります。 -
b 誤り
× アミノ安息香酸エチル→○ カフェイン、ジプロフィリンなどのキサンチン系成分
脳に軽い興奮を起こし、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減するのは、キサンチン系成分です。アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分(使った場所の感覚を一時的に鈍らせる成分)で、胃粘膜への麻酔作用により嘔吐(おうと)刺激を和らげます。 -
c 正しい
メクリジン塩酸塩は抗ヒスタミン成分です。吐きけの防止・緩和を目的として、乗物酔い防止薬に配合されることがあります。ほかの抗ヒスタミン成分に比べ、作用が現れるのが遅く、持続時間が長い点も特徴です。 -
d 誤り
× ジフェニドール塩酸塩→○ アミノ安息香酸エチル
胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげるのは、アミノ安息香酸エチルのような局所麻酔成分です。ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分で、内耳(ないじ)の前庭(ぜんてい)と脳を結ぶ神経の調節などに関わります。
よくある誤解
- 「めまいを軽減する成分」と聞いて、成分名を問わず同じ作用だと考えてしまうことがあります。ジフェニドール塩酸塩は抗めまい成分、カフェインやジプロフィリンは中枢神経系を興奮させる成分です。
- アミノ安息香酸エチルを、脳を興奮させる成分と結び付けてしまう誤りに注意します。これは「局所麻酔成分」という分類が手がかりです。
- 「吐きけに関わる成分」という共通点だけで、抗ヒスタミン成分と局所麻酔成分を混同しないようにします。成分ごとに、どこにどう働くかを確認しましょう。
補足コラム
乗物酔い防止薬では、抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮静成分などが使われます。抗めまい成分・抗ヒスタミン成分・抗コリン成分・鎮静成分には、眠気を促す作用があります。カフェインが配合されていても、これらの成分による眠気が解消されるわけではありません。
FAQ
乗物酔い防止薬の吐きけを抑える成分は、つわりに伴う吐きけにも使うものですか?
手引きでは、乗物酔い防止薬をつわりに伴う吐きけへの対処として使用することは適当でないとされています。
手引きでは、乗物酔い防止薬をつわりに伴う吐きけへの対処として使用することは適当でないとされています。
関連キーワード: 鎮暈薬、鎮静成分、キサンチン系成分、抗ヒスタミン成分、局所麻酔成分、抗めまい成分

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