登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問32
問題文
胃に作用する薬及びその配合成分に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 消化成分のうち、胆汁分泌促進作用があるものは肝臓病の症状を悪化させるおそれがある。
b 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中和作用が低下すると考えられている。
c 健胃薬は、炭水化物、脂質、タンパク質等の分解に働く酵素を補う等により、胃の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。
d ピレンゼピン塩酸塩などの胃液分泌抑制成分は、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンの働きを促進する。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(c、d)
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胃腸薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
胆汁分泌を促す成分は肝臓病に注意、制酸成分は酸度の高い食品で中和作用が低下します。
正しい記述は a・b で、組合せは1です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸薬に関する項目です。
正しい記述は a・b で、組合せは1です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸薬に関する項目です。
解法ステップ
- 「胆汁分泌促進作用」と「肝臓病」の組合せに注目します。肝臓病の人では症状を悪化させるおそれがあるため、aは正しいと判断できます。
- 「酸度の高い食品」と「制酸成分」の関係を確認します。中和作用が低下するため、bも正しいと判断できます。
- 残るc・dは、健胃薬と消化薬の役割、胃液分泌を抑える成分の働きを見分けます。
- a・bを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a 正しい記述です。胆汁(たんじゅう)の分泌を促す成分は、消化を助ける目的で用いられます。一方、肝臓病の診断を受けた人では、かえって症状を悪化させるおそれがあります。
- b 正しい記述です。制酸成分は胃酸を中和します。酸度の高い食品と一緒に使うと、その中和作用が低下することが考えられます。
- c 誤りです。炭水化物、脂質、タンパク質などの分解に働く酵素を補い、消化を助けるのは消化薬です。健胃薬は、弱った胃の働きを高めることを目的とします。
- d 誤りです。胃液分泌抑制成分は、アセチルコリンの働きを抑えます。ピレンゼピン塩酸塩などは、その働きを促進するのではなく、胃液の分泌を抑えるために用いられます。
組合せも確認しましょう。2はa・dの組で、誤りのdを含み、正しいbを含みません。3はb・cの組で、誤りのcを含み、正しいaを含みません。4はc・dの組で、誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。
よくある誤解
- 健胃薬と消化薬を混同する誤りに注意しましょう。「酵素を補う」は消化薬の手がかりです。
- 「胃液分泌を抑える成分」という記述なのに、アセチルコリンの働きを「促進する」としている点が、dの書き換えです。抑制成分の作用と逆になっています。
- bは「酸度の高い食品が胃酸を増やす」という意味ではありません。問題に問われているのは、制酸成分の中和作用が低下することです。
補足コラム
- 健胃薬:生薬成分の味や香りなどが唾液や胃液の分泌を促し、胃の働きを高めることを目的とします。
- 消化薬:消化酵素を補うなどして、胃や腸の内容物の消化を助けます。
- 制酸成分:胃酸を中和します。酸度の高い食品と一緒に使用すると中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料などでの服用は適当でないとされています。
FAQ
Q. 健胃薬と消化薬は、どちらも胃の調子を整える薬ですか?
A. 目的を分けて覚えましょう。胃の働きを高めるのが健胃薬、酵素を補うなどして消化を助けるのが消化薬です。
A. 目的を分けて覚えましょう。胃の働きを高めるのが健胃薬、酵素を補うなどして消化を助けるのが消化薬です。
Q. 胆汁分泌促進成分は、肝臓に負担をかける成分という意味ですか?
A. 一律にそういう意味ではありません。手引きでは、肝臓病の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがあるため、使用前に医師または薬剤師への相談が必要とされています。
A. 一律にそういう意味ではありません。手引きでは、肝臓病の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがあるため、使用前に医師または薬剤師への相談が必要とされています。
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