登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問33
問題文
胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 安中散は、体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎に適すとされる。
b 六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。
c 平胃散は、体力中等度以上で、胃がもたれて消化が悪く、ときに吐きけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のあるものの食べすぎによる胃のもたれ、急・慢性胃炎、消化不良、食欲不振に適すとされる。
d 人参湯は、体力中等度以下で腹部は力がなくて、胃痛又は腹痛があって、ときに胸やけや、げっぷ、胃もたれ、食欲不振、吐きけ、嘔吐などを伴うものの神経性胃炎、慢性胃炎、胃腸虚弱に適すとされる。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正
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胃の不調に用いる漢方処方【登録販売者解説】
正解の理由
漢方処方は、処方名だけでなく「体力の区分」と「特徴的な症状」をセットで確認します。
2が正しい組合せです。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸に作用する漢方処方製剤に関する記載です。
2が正しい組合せです。aは誤り、bとcは正しく、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸に作用する漢方処方製剤に関する記載です。
解法ステップ
- aとdは、処方名と説明の対応を確かめます。aの「疲れやすく、手足が冷えやすい」は人参湯(にんじんとう)の説明、dの「胃痛や腹痛、ときに胸やけやげっぷ」は安中散(あんちゅうさん)の説明です。
- bは「体力中等度以下」「食欲がない」「みぞおちがつかえる」などを確認します。六君子湯(りっくんしとう)の特徴と一致します。
- cは「体力中等度以上」「食べすぎによる胃もたれ」「食後に腹が鳴る」などを確認します。平胃散(へいいさん)の特徴と一致します。
- a誤・b正・c正・d誤に合う組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
× 安中散 → ○ 人参湯
「体力虚弱で、疲れやすく、手足などが冷えやすい」という説明は人参湯のものです。処方名が入れ替わっています。- 人参湯:体力虚弱。疲れやすさ、手足の冷え、胃腸虚弱などが目印です。
- 安中散:体力中等度以下。腹部に力がなく、胃痛・腹痛や、胸やけ・げっぷなどを伴うものが目印です。
-
b 正しい
六君子湯は、体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がない、みぞおちがつかえる、疲れやすいなどの特徴がある場合に用いられます。記述は処方の特徴と適応に合っています。 -
c 正しい
平胃散は、体力中等度以上で、胃もたれや消化不良があり、ときに吐きけを伴い、食後に腹が鳴って下痢の傾向がある場合に用いられます。食べすぎによる胃もたれなども、記述にある適応です。 -
d 誤り
× 人参湯 → ○ 安中散
「腹部に力がなく、胃痛や腹痛があり、ときに胸やけやげっぷなどを伴う」という説明は安中散のものです。aと同様に、処方名が入れ替わっています。
組合せの確認:
- 1はa・bが違います。aを正、bを誤としていますが、aは誤、bは正です。
- 3はb・dが違います。bを誤、dを正としていますが、bは正、dは誤です。
- 4はa・cが違います。aを正、cを誤としていますが、aは誤、cは正です。
- 5はa・b・c・dのすべてが違います。a・dは誤、b・cは正です。
よくある誤解
- 症状の説明が合っていれば、処方名も正しいと思う
aとdは、症状の説明自体は別の処方に対応しています。処方名まで照らし合わせましょう。 - 「体力虚弱」と「体力中等度以下」を同じものとして扱う
似た表現でも、手引きに記載された体力の区分は処方ごとに確認が必要です。 - 六君子湯と平胃散を、どちらも胃もたれの薬として一括りにする
体力の区分や症状の組合せに注目すると見分けやすくなります。
補足コラム
今回の4処方は、体力の区分と目印を並べて覚えると整理しやすいです。
FAQ
「体力中等度以下」と「体力虚弱」は、同じ区分として覚えてよいですか?
同じものとして置き換えず、各処方に記載された体力の区分をそのまま覚えましょう。今回の問題では、人参湯が「体力虚弱」、安中散と六君子湯が「体力中等度以下」です。
同じものとして置き換えず、各処方に記載された体力の区分をそのまま覚えましょう。今回の問題では、人参湯が「体力虚弱」、安中散と六君子湯が「体力中等度以下」です。
関連キーワード: 安中散、人参湯、六君子湯、平胃散、体力の区分、胃腸に作用する漢方処方製剤

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