登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問35
問題文
瀉下薬の配合成分に関する記述について、誤っているものを一つ選べ。
選択肢
1:ピコスルファートナトリウムは、腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し、糞便のかさを増すとともに糞便を柔らかくする。(正解)
2:センノシドは、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
3:ヒマシ油は、その分解物が小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられている。
4:水酸化マグネシウム等の無機塩類は、腸内容物の浸透圧を高めることで糞便中の水分量を増し、また、大腸を刺激して排便を促す。
5:マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促すとされている。
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瀉下薬(しゃげやく)の作用機序【登録販売者解説】
正解の理由
ピコスルファートナトリウム=腸内細菌によって分解され、大腸を刺激する成分です。
誤っているのは1です。記述1は、ピコスルファートナトリウムの作用を「腸内容物の水分を増やし、糞便を柔らかくする」としている点が誤りです。記述2〜5は正しい内容です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の瀉下薬の配合成分です。
誤っているのは1です。記述1は、ピコスルファートナトリウムの作用を「腸内容物の水分を増やし、糞便を柔らかくする」としている点が誤りです。記述2〜5は正しい内容です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の瀉下薬の配合成分です。
解法ステップ
- 「ピコスルファートナトリウム」と「腸内細菌による分解」「大腸への刺激作用」が結び付いているかを確認します。
- 「水分量を増やす」「糞便を柔らかくする」は、ピコスルファートナトリウムの作用として書かれているかを見ます。
- センノシド、ヒマシ油、無機塩類、マルツエキスは、それぞれ「大腸刺激」「小腸刺激」「浸透圧」「発酵によるガス」のどれに当たるか照合します。
選択肢別の誤答解説
-
1
×「腸内容物に浸透して糞便のかさを増やし、柔らかくする」→ ○「腸内細菌によって分解され、大腸への刺激作用を示す」
ピコスルファートナトリウムは、大腸刺激性瀉下成分です。腸内容物の水分量を増やす作用と取り違えないようにしましょう。 -
2
センノシドは胃や小腸では消化されず、大腸の腸内細菌によって分解されます。その分解生成物が大腸を刺激するため、記述は正しいです。 -
3
ヒマシ油は小腸でリパーゼ(脂肪を分解する酵素)の働きにより分解物が生じ、それが小腸を刺激します。記述は正しいです。 -
4
水酸化マグネシウムなどの無機塩類は、腸内容物の浸透圧を高めて糞便中の水分量を増やし、排便を促します。記述は正しいです。 -
5
マルツエキスは、主成分の麦芽糖が腸内細菌によって発酵し、そのときに生じるガスが便通を促すとされています。記述は正しいです。
よくある誤解
- 「瀉下作用」をすべて同じ仕組みだと思う:腸を刺激する成分、水分量を増やす成分など、作用の仕組みは異なります。
- 「ピコスルファートナトリウム」と「水分量を増やす作用」を結び付ける:ピコスルファートナトリウムの見分け語句は「腸内細菌による分解」と「大腸への刺激」です。
- 「腸内細菌による分解」を見て、センノシドとマルツエキスを混同する:センノシドは分解生成物が大腸を刺激し、マルツエキスは発酵で生じるガスが便通を促します。
補足コラム
瀉下成分は、作用の場所や仕組みで整理すると覚えやすくなります。
- 小腸刺激性:ヒマシ油。小腸で生じた分解物が小腸を刺激します。
- 大腸刺激性:センノシド、ピコスルファートナトリウムなど。大腸への刺激で排便を促します。
- 無機塩類:腸内容物の浸透圧を高め、糞便中の水分量を増やします。
- マルツエキス:麦芽糖の発酵で生じるガスが便通を促します。
FAQ
水酸化マグネシウムも大腸を刺激するなら、大腸刺激性瀉下成分ですか?
手引きでは無機塩類として扱われます。主な見分け方は、腸内容物の浸透圧を高めて糞便中の水分量を増やす作用があることです。
手引きでは無機塩類として扱われます。主な見分け方は、腸内容物の浸透圧を高めて糞便中の水分量を増やす作用があることです。
関連キーワード: ピコスルファートナトリウム、センノシド、ヒマシ油、無機塩類、マルツエキス

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