登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問36
問題文
胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ブチルスコポラミン臭化物は、鎮痛鎮痙のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。
b ロートエキスには、縮瞳による目のかすみや排尿困難といった副作用が現れることがある。
c オキセサゼインは、消化管の粘膜及び平滑筋に対する局所麻酔作用による鎮痛鎮痙効果を期待して用いられる。
d パパベリン塩酸塩は、胃液分泌を抑える作用もあるため、胃酸過多や胸焼けに対する効果も期待して用いられる。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:正
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胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ブチルスコポラミン臭化物は胃酸分泌を抑え、オキセサゼインは局所麻酔作用で痛みを和らげます。一方、ロートエキスの副作用として目に起こるのは縮瞳ではなく散瞳で、パパベリン塩酸塩には胃液分泌を抑える作用はありません。
このため、3の組合せが正しく、aは正、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「胃腸鎮痛鎮痙薬」です。
このため、3の組合せが正しく、aは正、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「胃腸鎮痛鎮痙薬」です。
解法ステップ
- aでは、抗コリン成分のブチルスコポラミン臭化物と、胃酸分泌への作用に注目します。
- bでは「縮瞳」という語を確認します。抗コリン成分による目の変化は、縮瞳か散瞳かが判断のポイントです。
- cでは、オキセサゼインの作用として「消化管の粘膜及び平滑筋に対する局所麻酔作用」が述べられているかを見ます。
- dでは、パパベリン塩酸塩が胃液分泌を抑えるかを確認します。aと同じ作用だと決めつけないことが大切です。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
ブチルスコポラミン臭化物は抗コリン成分です。抗コリン成分には胃液分泌を抑える作用があり、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられます。 -
b 誤り
× 縮瞳 → ○ 散瞳
ロートエキスは抗コリン作用を示します。抗コリン作用は副交感神経の働きを抑える作用で、目の瞳孔が開く「散瞳」が起こることがあります。目のかすみや異常なまぶしさのほか、排尿困難なども副作用として現れることがあります。 -
c 正しい
オキセサゼインは局所麻酔成分です。消化管の粘膜や平滑筋(内臓の壁などにある、自分の意思では動かせない筋肉)に対する麻酔作用によって、鎮痛鎮痙効果を期待して用いられます。 -
d 誤り
× 胃液分泌を抑える作用もある → ○ 胃液分泌を抑える作用は見出されない
パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて痙攣を鎮めます。しかし、胃液分泌を抑える作用はなく、胃酸過多や胸やけへの効果を期待する成分ではありません。
よくある誤解
- 「縮瞳」と「散瞳」の取り違えに注意しましょう。抗コリン成分による目の変化として問われるのは散瞳です。
- 鎮痛鎮痙薬として使われる成分なら、どれも胃酸分泌を抑えると思い込まないようにしましょう。パパベリン塩酸塩は、胃の筋肉の痙攣を鎮める作用と胃液分泌への作用が別です。
- aとdは、どちらも胃酸過多や胸やけに触れています。成分の名前ではなく、胃液分泌を抑える作用があるかで判断します。
補足コラム
胃腸鎮痛鎮痙薬では、成分ごとの作用を分けて覚えましょう。
- 抗コリン成分(ブチルスコポラミン臭化物など):副交感神経の働きを抑え、胃腸の痙攣を鎮めます。胃液分泌を抑える作用もあります。
- パパベリン塩酸塩:消化管の平滑筋に直接働き、痙攣を鎮めます。胃液分泌を抑える作用はありません。
- 局所麻酔成分(オキセサゼインなど):消化管の粘膜や平滑筋に対する麻酔作用で、鎮痛鎮痙効果を期待して用いられます。
なお、抗コリン成分では、散瞳による目のかすみや異常なまぶしさ、口渇、便秘、排尿困難などにも注意します。
FAQ
Q. パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と同じ仕組みで働きますか?
A. いいえ。パパベリン塩酸塩は消化管の平滑筋に直接働きます。手引きでは、抗コリン成分のように自律神経系を介した作用ではないとされています。
A. いいえ。パパベリン塩酸塩は消化管の平滑筋に直接働きます。手引きでは、抗コリン成分のように自律神経系を介した作用ではないとされています。
Q. 局所麻酔成分は、胃酸を中和する成分ですか?
A. いいえ。局所麻酔成分は、消化管の粘膜や平滑筋に対する麻酔作用によって鎮痛鎮痙効果を期待して用いられます。胃酸を中和する作用とは区別します。
A. いいえ。局所麻酔成分は、消化管の粘膜や平滑筋に対する麻酔作用によって鎮痛鎮痙効果を期待して用いられます。胃酸を中和する作用とは区別します。
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