登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問38
問題文
一般用医薬品の高コレステロール改善薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ビタミンB6は、酵素によりフラビンアデニンジヌクレオチドへと活性化され、補酵素として働く。
b ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管の血行促進作用があるとされる。
c リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
d 大豆油不けん化物(ソイステロール)には、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
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高コレステロール改善薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ビタミンEは過酸化脂質の生成を抑え、リノール酸はコレステロールエステルを形成します。
正しい組合せは 2 です。aは誤、bは正、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「高コレステロール改善薬」です。
解法ステップ
- aの「ビタミンB6」と「フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)」の組合せに注目します。FADへ活性化されるのは、ビタミンB6ではなくリボフラビンです。
- bの「ビタミンE」と「過酸化脂質の生成抑制・末梢血管の血行促進」は、記述の組合せを確認します。
- cの「リノール酸」と「コレステロールエステル」は、成分名と作用の対応を確認します。
- dの「LDL等の異化排泄促進・リポタンパクリパーゼ活性の上昇・HDL産生促進」は、どの成分の作用として示されているかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a
× ビタミンB6 → ○ リボフラビン
リボフラビンは、酵素によりフラビンモノヌクレオチド(FMN)、さらにFADへと活性化され、補酵素として働きます。ビタミンB6はこの説明に当てはまりません。 -
b
ビタミンEは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管の血行を促進するとされます。記述は正しいです。 -
c
リノール酸は、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされます。肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられるため、記述は正しいです。 -
d
× 大豆油不けん化物(ソイステロール) → ○ パンテチン
LDL等の異化排泄を促し、リポタンパクリパーゼ活性を高めてHDL産生を高める作用は、手引きではパンテチンの作用として示されています。したがって、成分名を入れ替えた記述です。
組合せの照合
- 選択肢1は、aを正、cを誤としており、正しい判定と異なります。
- 選択肢3は、bを誤、dを正としており、正しい判定と異なります。
- 選択肢4は、bを誤、cを誤、dを正としており、正しい判定と異なります。
- 選択肢5は、aを正、bを誤、cを誤としており、正しい判定と異なります。
よくある誤解
- ビタミンB6とリボフラビン(ビタミンB2)の混同に注意します。FADへの活性化はリボフラビンの説明です。
- 作用が正しくても、成分名が違えば誤りです。dは作用の説明だけでなく、「大豆油不けん化物」と「パンテチン」の対応も確認します。
- bとcはどちらも正しい記述です。組合せ問題では、ひとつの誤りだけを見て選択肢を決めず、a〜d全体を照合します。
補足コラム
高コレステロール改善薬の成分は、名前と作用をセットで整理すると見分けやすくなります。
- リボフラビン:FMN、さらにFADへ活性化され、補酵素として働きます。
- ビタミンE:過酸化脂質の生成を抑え、末梢血管の血行を促進するとされます。
- リノール酸:コレステロールエステルを形成し、肝臓でのコレステロール代謝を促す効果が期待されます。
- パンテチン:LDL等の異化排泄を促し、HDL産生を高める作用があるとされます。
FAQ
「過酸化脂質」とは何ですか?
脂質が酸化されてできる物質です。手引きでは、血漿中に過剰に存在するコレステロールが過酸化脂質となり、さまざまな障害の原因となることが説明されています。
脂質が酸化されてできる物質です。手引きでは、血漿中に過剰に存在するコレステロールが過酸化脂質となり、さまざまな障害の原因となることが説明されています。
ビタミンEの記述から、血中コレステロール値を下げる作用まで読み取れますか?
この問題の根拠となる説明は、過酸化脂質の生成を抑える作用と、末梢血管の血行を促進する作用です。記載されていない作用まで広げて判断しないようにしましょう。
この問題の根拠となる説明は、過酸化脂質の生成を抑える作用と、末梢血管の血行を促進する作用です。記載されていない作用まで広げて判断しないようにしましょう。
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