登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問40
問題文
65歳男性で排便に伴う切れ痔の痛みと出血の症状があるため、次の成分の一般用医薬品の外用痔疾用薬を購入する目的で店舗を訪れた。
1個(1.4g)中:
成分 分量
リドカイン塩酸塩 60 mg
メチルエフェドリン塩酸塩 5 mg
ヒドロコルチゾン酢酸エステル 5 mg
イソプロピルメチルフェノール 2 mg
アラントイン 20 mg
卵黄油 100 mg
ユーカリ油 2 mg
この外用痔疾用薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a この医薬品に配合されるリドカイン塩酸塩は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。
b この医薬品には、交感神経系を刺激する成分が配合されているので、高齢者ではその適否を十分考慮し、使用する場合には慎重な使用がなされることが重要である。
c この医薬品には、血管収縮作用による止血効果を期待して、アラントインが配合されている。
d この医薬品には、粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、卵黄油が配合されている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
🔒 解説は解答すると表示されます
外用痔疾用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:リドカイン塩酸塩=局所麻酔成分、メチルエフェドリン塩酸塩=アドレナリン作動成分、アラントイン=組織修復成分、卵黄油=粘膜保護・止血成分です。
正しい組合せは1です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の外用痔疾用薬に関する項目です。
解法ステップ
- リドカイン塩酸塩に関するaは、坐剤・注入軟膏でまれにショックが起こることがある、という注意を確認します。
- メチルエフェドリン塩酸塩に関するbは、アドレナリン作動成分であり、高齢者への注意が示されている点を押さえます。
- アラントインと卵黄油は、目的の違いに注目します。アラントインは組織修復、卵黄油は粘膜の保護・止血です。
- これらの正誤が「正・正・誤・正」となる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
リドカイン塩酸塩は、痛みやかゆみを和らげる局所麻酔成分です。坐剤・注入軟膏では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)が起こることがあります。 -
b 正しい
メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激するアドレナリン作動成分です。高齢者では心悸亢進(しんきこうしん:心臓がどきどきすること)、血圧上昇、糖代謝の促進を起こしやすいため、使用の適否に注意します。 -
c 誤り
×「アラントイン」→ ○「メチルエフェドリン塩酸塩」
血管収縮作用による止血効果を期待して配合されるのは、アドレナリン作動成分です。アラントインは、痔による肛門部の傷の治癒を促す組織修復成分です。 -
d 正しい
卵黄油は、粘膜表面に不溶性の膜を形成し、粘膜を保護して止血する目的で配合されることがあります。
組合せごとの違いも確認しましょう。
- 2は、a・b・cは一致しますが、dを誤としている点が違います。
- 3は、bは一致しますが、a・c・dの正誤が違います。
- 4は、b・c・dは一致しますが、aを誤としている点が違います。
- 5は、a・b・c・dのすべてで正誤が違います。
よくある誤解
- 「止血成分」と「組織修復成分」を混同する誤りです。アラントインは傷の治癒を促す成分で、血管収縮による止血を担う成分ではありません。
- 「外用薬なら全身への影響はない」と考える誤りです。坐剤や注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されることがあります。
- 成分名だけを覚え、配合目的を取り違えるのもよくあるミスです。メチルエフェドリン塩酸塩は血管収縮、卵黄油は粘膜保護・止血と結びつけて覚えます。
補足コラム
痔疾用薬では、似た目的の成分を「何を通じて作用するか」で整理すると見分けやすくなります。
- メチルエフェドリン塩酸塩:血管を収縮させて止血を助けるアドレナリン作動成分
- 卵黄油:粘膜表面に膜をつくり、粘膜を保護して止血を助ける成分
- アラントイン:肛門部の傷の治癒を促す組織修復成分
FAQ
外用痔疾用薬でも、成分が全身に影響することはありますか?
坐剤や注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収され、血流に入ることがあります。そのため、配合成分によっては全身への影響にも注意します。
坐剤や注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収され、血流に入ることがあります。そのため、配合成分によっては全身への影響にも注意します。
リドカイン塩酸塩のショックは、必ず起こる副作用ですか?
必ず起こるわけではありません。手引きでは、坐剤・注入軟膏で「まれに」重篤な副作用として起こることがある、とされています。
必ず起こるわけではありません。手引きでは、坐剤・注入軟膏で「まれに」重篤な副作用として起こることがある、とされています。
関連キーワード: 外用痔疾用薬、リドカイン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、アラントイン、卵黄油、組織修復成分、止血成分

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
