戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問42


問題文

車で通勤する30歳女性が、仕事中に咳がひどく、周りに迷惑がかからないように咳を鎮めたいため、次の成分の一般用医薬品の鎮咳去痰薬を購入する目的で店舗を訪れた。 60mL中: 成分 分量 ジヒドロコデインリン酸塩 30 mg グアイフェネシン 170 mg クロルフェニラミンマレイン酸塩 12 mg 無水カフェイン 62 mg この女性に対する登録販売者の対応に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a この医薬品は12歳未満の小児には使用できないことから、本人が使用することを確認した。 b 授乳中の人は、この医薬品を服用しないか、服用する場合は授乳を避ける必要があると購入者に説明した。 c この医薬品には、鎮咳成分、去痰成分及び抗ヒスタミン成分が含まれることを説明した。 d この医薬品を服用した後は、乗物又は機械類の運転操作を避けるよう説明した。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤

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鎮咳去痰薬の成分と使用上の注意【登録販売者解説】

正解の理由

ジヒドロコデインリン酸塩は12歳未満の小児に使用できず、授乳中も注意が必要です。クロルフェニラミンマレイン酸塩には眠気を促す作用があります。
1の組合せが正しく、a〜dはいずれも正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章の「咳を抑える成分」「痰の切れを良くする成分」「抗ヒスタミン成分」などの項目です。

解法ステップ

  1. 成分名から役割を確認します。ジヒドロコデインリン酸塩は鎮咳成分、グアイフェネシンは去痰成分、クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分です。
  2. ジヒドロコデインリン酸塩に注目し、12歳未満への使用と授乳中の注意を確認します。
  3. クロルフェニラミンマレイン酸塩が含まれることから、服用後の運転操作に関する注意を確認します。
  4. a〜dがすべて正しい組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

記述a

正しいです。 ジヒドロコデインリン酸塩は、12歳未満の小児には使用できない成分です。そのため、購入者本人が使用するのか、使用者が12歳未満の小児ではないかを確認する対応は適切です。

記述b

正しいです。 ジヒドロコデインリン酸塩は、母乳への移行により乳児(にゅうじ)にモルヒネ中毒が生じたとの報告があります。そのため、授乳中の人は服用しないか、服用する場合は授乳を避ける必要があります。

記述c

正しいです。 含まれる成分の役割は、次のとおりです。
  • ジヒドロコデインリン酸塩:鎮咳成分
  • グアイフェネシン:去痰(きょたん)成分
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩:抗ヒスタミン成分

記述d

正しいです。 クロルフェニラミンマレイン酸塩などの抗ヒスタミン成分は、眠気を促すことがあります。服用後は、乗物や機械類の運転操作を避けるよう説明する必要があります。無水カフェインが含まれていても、眠気が必ず解消されるわけではありません。

組合せの確認

  • 2:a・bを誤りとしていますが、どちらも正しいため誤りです。
  • 3:a・b・cを誤りとしていますが、3つとも正しいため誤りです。
  • 4:c・dを誤りとしていますが、どちらも正しいため誤りです。
  • 5:b・dを誤りとしていますが、どちらも正しいため誤りです。

よくある誤解

  • **「カフェインが入っていれば、眠気を気にせず運転できる」**とは限りません。抗ヒスタミン成分による眠気がなくなるとはいえないため、運転操作を避ける注意が必要です。
  • **「授乳中の注意は抗ヒスタミン成分だけに関係する」**と思い込まないようにしましょう。この薬では、ジヒドロコデインリン酸塩にも授乳中の注意があります。
  • **「咳止めの成分はすべて同じ役割」**ではありません。鎮咳成分・去痰成分・抗ヒスタミン成分を、成分名とセットで区別します。

補足コラム

ジヒドロコデインリン酸塩は、依存性がある鎮咳成分です。また、胃腸の運動を低下させる作用があり、副作用として便秘が現れることがあります。成分の分類だけでなく、使用できない対象や注意事項もあわせて覚えましょう。

FAQ

Q. 12歳未満の小児に使用できないのは、鎮咳去痰薬すべてですか?
A. この問題で確認する注意は、ジヒドロコデインリン酸塩などのコデイン類を含む医薬品に関するものです。鎮咳去痰薬すべてに一律に当てはめないようにしましょう。
Q. 抗ヒスタミン成分は、なぜ眠気につながるのですか?
A. 覚醒の維持・調節に関わるヒスタミンの働きを抑えるためです。そのため、服用後の運転操作に注意が必要になります。

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