登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問43
問題文
一般用医薬品の鼻炎用内服薬に配合されている成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a プソイドエフェドリン塩酸塩が配合されている場合は、長期間にわたって連用した場合、薬物依存につながるおそれがある。
b 鼻腔における副交感神経の働きを抑えることで、鼻汁の分泌やくしゃみを抑えることを目的として、ベラドンナ総アルカロイドが配合されている場合がある。
c クレマスチンフマル酸塩が配合されている場合は、抗ヒスタミン作用以外にコリン作用(アセチルコリンに類似した作用)も示すため、使用には注意が必要である。
d 鼻粘膜の血管を拡張させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、フェニレフリン塩酸塩が配合されている場合がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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鼻炎用内服薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
プソイドエフェドリン塩酸塩は依存性に注意し、ベラドンナ総アルカロイドは鼻汁を抑える抗コリン成分、フェニレフリン塩酸塩は血管を収縮させる成分です。
正しい組合せは3です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の内服アレルギー用薬に関する項目です。
解法ステップ
- 「長期間にわたって連用」と「薬物依存」の組合せを確認します。プソイドエフェドリン塩酸塩には依存性があるため、aは正しいと判断できます。
- ベラドンナ総アルカロイドの働きに注目します。副交感神経の働きを抑え、鼻汁分泌やくしゃみを抑える成分なので、bは正しいと分かります。
- 「コリン作用」と「血管を拡張」の表現を確認します。どちらも作用の向きが違うため、c・dは誤りです。
- a・bが正しく、c・dが誤りの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
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a 正しいプソイドエフェドリン塩酸塩には依存性があり、長期間連用すると薬物依存につながるおそれがあります。
-
b 正しいベラドンナ総アルカロイドは抗コリン成分です。抗コリン作用とは、アセチルコリン(副交感神経の働きに関わる物質)の作用を抑えることです。鼻汁分泌やくしゃみを抑える目的で配合されます。
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c 誤り× コリン作用(アセチルコリンに類似した作用)→ ○ 抗コリン作用(アセチルコリンの働きを抑える作用)クレマスチンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分です。問題文は「抗コリン作用」と反対の意味になる「コリン作用」としている点が誤りです。
-
d 誤り× 血管を拡張させる → ○ 交感神経系を刺激して血管を収縮させるフェニレフリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。鼻粘膜の血管を収縮させ、充血や腫れを和らげます。
選択肢ごとの違いも確認しましょう。
- 選択肢1は、bを誤り、cを正しいとしている点が違います。bは正しく、cは誤りです。
- 選択肢2は、bを誤り、c・dを正しいとしている点が違います。bは正しく、c・dは誤りです。
- 選択肢4は、aを誤り、c・dを正しいとしている点が違います。aは正しく、c・dは誤りです。
- 選択肢5は、aを誤り、dを正しいとしている点が違います。aは正しく、dは誤りです。
よくある誤解
- 「コリン」と「抗コリン」を反対の意味として見落とすことがあります。「抗」は、働きを抑えるという意味です。
- 血管を拡張させると鼻づまりが改善すると思い込まないようにしましょう。フェニレフリン塩酸塩は血管を収縮させます。
- プソイドエフェドリン塩酸塩の依存性は、長期間の連用に関する注意です。「一度使えば依存する」という意味ではありません。
補足コラム
鼻炎用内服薬には、異なる働きの成分が組み合わされることがあります。
- 抗ヒスタミン成分:ヒスタミンの働きを抑えます。
- 抗コリン成分:鼻汁分泌やくしゃみを抑えます。
- アドレナリン作動成分:血管を収縮させ、鼻粘膜の充血や腫れを和らげます。
FAQ
Q. フェニレフリン塩酸塩は、鼻炎用内服薬にも点鼻薬にも使われますか?
A. 手引きでは、鼻炎用内服薬とスプレー式鼻炎用点鼻薬のどちらにも、アドレナリン作動成分として配合される場合があるとされています。
A. 手引きでは、鼻炎用内服薬とスプレー式鼻炎用点鼻薬のどちらにも、アドレナリン作動成分として配合される場合があるとされています。
Q. 「抗ヒスタミン成分」と「抗コリン成分」は同じものですか?
A. 別の成分分類です。名前が似ていても、抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑え、抗コリン成分はアセチルコリンの働きを抑えます。
A. 別の成分分類です。名前が似ていても、抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑え、抗コリン成分はアセチルコリンの働きを抑えます。
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