登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問47
問題文
一般用医薬品の眼科用薬に配合される成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a ネオスチグミンメチル硫酸塩は、毛様体におけるアセチルコリンの働きを抑えることで、目の調節機能を改善する効果を目的として用いられる。
b ヒスタミンの働きを抑えることにより、目の痒みを和らげることを目的として、ケトチフェンフマル酸塩が配合されている場合がある。
c パンテノールは、結膜の充血を改善するのに必須なビタミン成分である。
d イプシロン-アミノカプロン酸は、目の乾きを改善する有効成分として眼科用薬に用いられる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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眼科用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
ネオスチグミンメチル硫酸塩はアセチルコリンの働きを助け、ケトチフェンフマル酸塩はヒスタミンの働きを抑えます。
3が正解です。aは誤、bは正、cは誤、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の眼科用薬に関する項目です。
解法ステップ
- aは「アセチルコリンの働きを抑える」に注目します。調節機能を改善する成分の働きと合うか確認します。
- bは「ヒスタミンの働きを抑える」と「目の痒み」が結びついているかを見ます。
- cはパンテノールの配合目的を確認します。「結膜の充血」と結びつく成分かが判断のポイントです。
- dはイプシロン-アミノカプロン酸の目的を確認します。「目の乾き」ではなく、何を改善する成分かを見分けます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「アセチルコリンの働きを抑える」→ ○「アセチルコリンの働きを助ける」
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、コリンエステラーゼの働きを抑えることで、毛様体(もうようたい)におけるアセチルコリンの働きを助け、目の調節機能の改善を目的として用いられます。「コリンエステラーゼを抑える」と「アセチルコリンの働きを抑える」を混同しないようにしましょう。 -
b:正しい
ケトチフェンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分(ヒスタミンの働きを抑える成分)です。ヒスタミンが関与する目の痒みを和らげる目的で、眼科用薬に配合される場合があります。 -
c:誤り
×「結膜の充血を改善するのに必須」→ ○「自律神経系の伝達物質の産生に重要で、目の調節機能の回復を促す」
パンテノールの配合目的は、目の調節機能の回復を促すことです。結膜(けつまく)の充血を改善する目的の成分として説明されているのは、ビタミンEなどです。 -
d:誤り
×「目の乾きを改善する」→ ○「目の炎症を改善する」
イプシロン-アミノカプロン酸は、炎症の原因となる物質の生成を抑え、目の炎症を改善する目的で用いられます。目の乾きを防ぐ目的では、コンドロイチン硫酸ナトリウムや精製ヒアルロン酸ナトリウムなどが用いられます。
よくある誤解
- 「コリンエステラーゼの働きを抑える」を、「アセチルコリンの働きを抑える」と読み替えてしまうことがあります。抑えられる対象を正確に見ましょう。
- 「目に使う成分だから、充血・乾き・痒みのどれにも効く」と考えるのは誤りです。成分ごとに目的が異なります。
- 「必須」のような強い断定語に引っぱられず、成分の作用と配合目的が一致しているかを確かめましょう。
補足コラム
目の症状と配合成分は、目的ごとに整理すると見分けやすくなります。
- 目の乾き:コンドロイチン硫酸ナトリウム、精製ヒアルロン酸ナトリウムなど。角膜(かくまく)の乾燥を防ぐ目的です。
- 目の炎症:イプシロン-アミノカプロン酸、プラノプロフェンなど。炎症を改善する目的です。
- 目の痒み:ケトチフェンフマル酸塩などの抗ヒスタミン成分。ヒスタミンの働きを抑える目的です。
- 結膜の充血:アドレナリン作動成分は血管を収縮させ、充血を除去する目的で配合される場合があります。ビタミンEは末梢の微小循環を促し、結膜充血などの改善を期待して用いられます。
FAQ
ネオスチグミンメチル硫酸塩は、なぜ目の調節機能に関係するのですか?
毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する目的で用いられるためです。
毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する目的で用いられるためです。
目の痒みを抑える成分は、ヒスタミンの遊離を抑える成分と同じですか?
異なります。抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑えます。一方、ヒスタミンの遊離を抑える成分は、ヒスタミンが放出されるのを抑えます。
異なります。抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑えます。一方、ヒスタミンの遊離を抑える成分は、ヒスタミンが放出されるのを抑えます。
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