戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問48


問題文

次の成分を含む鎮痛消炎貼付剤に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
100g中: 成分 分量 サリチル酸グリコール 2.0 g トコフェロール酢酸エステル 1.0 g メントール 1.0 g
a サリチル酸グリコールは、局所刺激により患部の血行を促し、また末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらす。 b トコフェロール酢酸エステルは、患部局所の血行を促す目的で配合されているが、血液凝固を抑える働きもあるため、血友病などの出血性血液疾患の診断を受けた人では使用を避ける。 c メントールは、冷感刺激成分であり、患部の血行を促す効果や鎮痛・鎮痒効果を期待して配合されている。 d 本剤は、打撲や捻挫などの急性の腫れや熱感を伴う症状には適さない。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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鎮痛消炎貼付剤の配合成分【登録販売者解説】

正解の理由

サリチル酸グリコールとメントールは鎮痛に関わり、トコフェロール酢酸エステルは血行を促します。
正しい組合せは4です。aは正、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)」第3章「主な医薬品とその作用」の外用鎮痛薬に関する項目です。

解法ステップ

  1. aの「サリチル酸グリコール」と「局所刺激」「知覚神経の軽い麻痺」に注目します。手引きに記載された鎮痛作用の説明と一致するか確認します。
  2. bは「トコフェロール酢酸エステル」と「血液凝固を抑える働き」の組合せを確認します。血行促進成分と、出血に関する注意が必要な成分を混同していないかがポイントです。
  3. cの「メントール」は冷感刺激成分です。冷感刺激成分に期待される作用と照らします。
  4. dは「急性の腫れや熱感には適さない」という断定に注意します。冷感刺激成分が配合された外用鎮痛薬の適否を確認します。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい記述です。
    サリチル酸グリコールは、主として局所を刺激して患部の血行を促し、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことで鎮痛作用をもたらすと考えられています。
  • b 誤った記述です。
    ×「トコフェロール酢酸エステルには血液凝固を抑える働きがある」→ ○血液凝固を抑える働きがあるのは、ヘパリン類似物質やポリエチレンスルホン酸ナトリウムです。
    トコフェロール酢酸エステルはビタミンEで、患部局所の血行を促す目的で用いられます。出血性血液疾患の人が使用を避けるという注意を、血行促進成分すべてに当てはめないようにしましょう。
  • c 正しい記述です。
    メントールは冷感刺激成分です。皮膚への冷感刺激によって患部の血行を促し、知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒(ちんよう)効果が期待されます。
  • d 誤った記述です。
    ×「適さない」→ ○冷感刺激成分が配合された外用鎮痛薬は、打撲や捻挫などの急性の腫れや熱感を伴う症状に適すとされます。
組合せを各選択肢と照らすと、次のとおりです。
  • 1は、aを正、bを正、cを誤、dを正としています。実際にはaは正、bは誤、cは正、dは誤なので、b・c・dが異なります。
  • 2は、aを誤、bを誤、cを正、dを誤としています。実際にはaは正なので、aが異なります。
  • 3は、aを正、bを正、cを正、dを誤としています。実際にはbは誤なので、bが異なります。
  • 5は、aを誤、bを正、cを誤、dを正としています。実際にはaは正、bは誤、cは正、dは誤なので、a〜dのすべてが異なります。

よくある誤解

  • 「血行を促す成分なら、出血に関する注意が必要」と考える誤り
    血行促進作用がある成分でも、血液凝固を抑える働きがあるとは限りません。成分名と注意事項をセットで覚えましょう。
  • 「急性の腫れや熱感には、外用鎮痛薬全般が適さない」と考える誤り
    この問題では「冷感刺激成分が配合された外用鎮痛薬」が対象です。どの成分を含む薬について述べているかを確認します。
  • 冷感刺激成分を「冷やすだけの成分」と考える誤り
    手引きでは、冷感刺激による患部の血行促進や、知覚神経を麻痺させることによる鎮痛・鎮痒も説明されています。

補足コラム

冷感刺激成分と温感刺激成分は、どちらも患部の血行を促す目的で配合されることがあります。
  • 冷感刺激成分:メントール、カンフルなど。冷感刺激を与えます。
  • 温感刺激成分:カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステルなど。温感刺激を与えます。
血行促進成分としては、トコフェロール酢酸エステルのほか、ヘパリン類似物質やポリエチレンスルホン酸ナトリウムなどがあります。ただし、出血に関する注意が示されているのは、手引きでは後二者です。

FAQ

Q. 冷感刺激成分なのに、患部の血行を促すのはなぜですか?
A. 皮膚への刺激によって反射的に血管が拡張し、患部の血行が促されると説明されています。
Q. トコフェロール酢酸エステルは、どのような成分として覚えればよいですか?
A. ビタミンEの成分で、患部局所の血行を促す目的で用いられる、と整理するとよいでしょう。

関連キーワード: サリチル酸グリコール、トコフェロール酢酸エステル、メントール、冷感刺激成分、血行促進成分
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