登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問51
問題文
毛髪用薬の配合成分とその配合目的としての作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
配合成分 配合目的としての作用
a カルプロニウム塩化物 アセチルコリンに類似した作用により、頭皮の血管拡張と毛根への血行を促進する。
b エストラジオール安息香酸エステル 女性ホルモンの作用により、脱毛を抑制する。
c ヒノキチオール 頭皮の脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除く。
d カシュウ 頭皮の血行を促進し、炎症を抑制する。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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毛髪用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
カルプロニウム塩化物=血管拡張、エストラジオール安息香酸エステル=脱毛抑制、ヒノキチオール=殺菌・抗炎症、カシュウ=皮脂への作用です。
正しい組合せは1です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の毛髪用薬に関する記載です。
解法ステップ
- aの「アセチルコリンに類似」「頭皮の血管を拡張」に注目します。カルプロニウム塩化物の作用と一致するため、aは正しいと判断できます。
- bの「女性ホルモン」「脱毛を抑制」も、エストラジオール安息香酸エステルの配合目的と合っています。a・bがともに正しい選択肢は1と2です。
- cの「脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除く」はカシュウの作用、dの「血行促進、炎症を抑制」はチクセツニンジンの作用と取り違えています。どちらも誤りなので、1に絞れます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい記述です。
カルプロニウム塩化物は、アセチルコリンに類似した作用で頭皮の血管を拡張し、毛根への血行を促します。 -
b 正しい記述です。
エストラジオール安息香酸エステルは女性ホルモン成分です。女性ホルモンによる脱毛抑制効果が期待され、毛髪用薬に配合される場合があります。 -
c 誤りです。
×(頭皮の脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除く)→ ○(殺菌・抗炎症作用)
ヒノキチオールに、カシュウの作用が割り当てられています。頭皮の脂質代謝を高めて余分な皮脂を取り除く作用は、カシュウの特徴です。 -
d 誤りです。
×(頭皮の血行を促進し、炎症を抑制する)→ ○(頭皮の脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除く)
カシュウに、別の成分・生薬に関係する作用が割り当てられています。カシュウは血行促進・抗炎症ではなく、頭皮の皮脂への作用で見分けます。
よくある誤解
- 成分名が合っていても、作用まで正しいとは限りません。 この問題のc・dのように、成分と作用を入れ替えるのが典型的なひっかけです。
- 「血行促進」「炎症を抑える」は、複数の成分や生薬に関係する作用です。 作用だけを見ず、どの成分の説明かを確認しましょう。
- 女性ホルモン成分は、毛髪用薬では脱毛抑制との組合せで覚えます。 「男性ホルモンの働きが脱毛の一因」という背景も手がかりです。
補足コラム
カルプロニウム塩化物の「アセチルコリンに類似した作用」は、コリン作用とも呼ばれます。手引きでは、副作用として局所または全身性の発汗や、それに伴う寒気、震え、吐きけが現れることがあるとされています。作用の暗記では、血行促進とコリン作用をセットにすると整理しやすくなります。
FAQ
毛髪用薬の発毛効果は、どのように扱われますか?
手引きでは、発毛効果は医薬品においてのみ認められているとされています。毛髪用薬の配合成分の作用と、製品の効能・効果の扱いを分けて覚えましょう。
手引きでは、発毛効果は医薬品においてのみ認められているとされています。毛髪用薬の配合成分の作用と、製品の効能・効果の扱いを分けて覚えましょう。
関連キーワード: カルプロニウム塩化物、エストラジオール安息香酸エステル、ヒノキチオール、カシュウ、毛髪用薬

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