戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問61


問題文

消化器系に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 消化器系は、飲食物を消化して生命維持に必要な栄養分として吸収し、その残滓を体外に排出する器官系である。 b 消化管は、胃から肛門まで続く管であり、平均的な成人で全長約9mある。 c 化学的消化とは、口腔内で咀嚼や消化管の運動によって飲食物を分解することをいう。 d 食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く管状の器官で、括約筋はない。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:誤、d:誤(正解)

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消化器系と消化の種類【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:消化管は口腔から肛門まで、消化は化学的消化と機械的消化に分けて覚えます。
5が正解です。照合すると、aは正、b・c・dは誤です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第2章「人体の働きと医薬品」の「消化器系」です。

解法ステップ

  1. aは、消化器系の役割が「消化・栄養分の吸収・残ったものの排出」と合っているか確認します。
  2. bは「消化管の始まり」と「全長」を分けて見ます。全長約9mという数字だけで正しいと判断しないのがポイントです。
  3. cは「消化酵素による分解」なのか、「咀嚼や消化管の運動」なのかを見分けます。
  4. dは、食道の上端・下端に括約筋があるかを確認します。

選択肢別の誤答解説

a 正しい

消化器系は、飲食物を消化し、生命維持に必要な栄養分を吸収した後、残ったものを体外へ排出する器官系です。記述の内容は手引きと一致しています。
aを誤りとしている選択肢では、ここが誤りの組み合わせになります。具体的には、2・3・4はaを誤としているため、正解の組み合わせとは合いません。

b 誤り

×「胃から肛門まで」→ ○「口腔(こうくう)から肛門まで」
消化管は、口腔から咽頭(いんとう)、食道、胃、小腸、大腸を通って肛門まで続きます。全長約9mという部分は正しいですが、始まりを「胃」としているため、記述全体としては誤りです。
bを正としている1・2は、その点が正解の組み合わせと異なります。

c 誤り

×「咀嚼や消化管の運動による分解=化学的消化」→ ○「消化液に含まれる消化酵素による分解=化学的消化」
咀嚼(そしゃく)や消化管の運動によって内容物を細かくし、消化液と混ぜるのは「機械的消化」です。記述は、機械的消化の説明を化学的消化としているため誤りです。
cを正としている2・3は、その点が正解の組み合わせと異なります。

d 誤り

×「括約筋はない」→ ○「食道の上端と下端には括約筋がある」
括約筋(かつやくきん)は、管の出口などを締めたり緩めたりする筋肉です。食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭へ逆流するのを防いでいます。食道の位置についての説明は合っていますが、「括約筋はない」という部分が誤りです。
dを正としている3・4は、その点が正解の組み合わせと異なります。

よくある誤解

  • 「全長約9m」が正しいため、b全体も正しいと思ってしまうことがあります。長さだけでなく、「口腔から」という始点も確認しましょう。
  • 「食べ物を細かくする」という説明を、化学的消化と取り違えがちです。細かくするのは機械的消化、消化酵素で分解するのは化学的消化です。
  • dのように、文の前半が正しくても、後半の「ない」という断定が誤りなら、記述全体は誤りです。

補足コラム

消化管と消化腺は、次のように分けて覚えます。
  • 消化管:口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門
  • 消化腺:唾液腺、肝臓、胆嚢(たんのう)、膵臓(すいぞう)など
また、「機械的消化」は内容物を細かくして消化液と混ぜ、化学的消化を助けます。「化学的消化」は消化酵素の働きで飲食物を分解します。

FAQ

Q. 消化管と消化器系は同じ意味ですか?
A. 同じではありません。消化管は口腔から肛門まで続く管です。消化器系には、消化管のほか、消化に関わる消化腺なども含まれます。

関連キーワード: 消化器系、消化管、消化腺、化学的消化、機械的消化、括約筋
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