登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問64
問題文
循環器系に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 心臓の左側部分(左心房、左心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。
b 四肢を通る静脈では、静脈弁が一定の間隔をおいて発達しており、血液の逆流を防いでいる。
c 毛細血管は、体中の組織に細かく張り巡らされている細い血管で、その薄い血管壁を通して、血液中から酸素と栄養分が組織へ運び込まれる。
d 好中球は、白血球全体の約5%と数は少ないが、大きさは白血球の中で最も大きく、強い食作用を持つ。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)
3:(b、c)(正解)
4:(c、d)
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循環器系の血液の流れと白血球【登録販売者解説】
正解の理由
心臓の左側は全身へ血液を送り、好中球は白血球の約60%を占めます。
正しい組合せは3(b、c)です。各記述は、aは誤り、bは正しい、cは正しい、dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和4年3月)第2章「人体の働きと医薬品」の「心臓・血管系」と「白血球」です。
解法ステップ
- aは「左側部分が血液を肺へ送る」という向きを確認します。心臓の左右どちらが全身へ血液を送るかが判断のポイントです。
- bは、四肢の静脈にある「静脈弁」と「逆流を防ぐ」という組合せに注目します。
- cは、毛細血管を通して酸素と栄養分が血液中から組織へ運ばれる、という方向を確認します。
- dは「約5%」「最も大きい」の組合せを見ます。どの白血球の特徴かを取り違えていないかがポイントです。
選択肢別の誤答解説
-
a
× 左側部分が全身から集まった血液を肺へ送る → ○ 右側部分が全身から集まった血液を肺へ送り、左側部分は肺でガス交換された血液を全身へ送ります。左右の役割を逆にした記述です。 -
b
四肢を通る静脈では、血流が重力の影響を受けやすいため、静脈弁が血液の逆流を防ぎます。記述は正しいです。 -
c
毛細血管は体中の組織に細かく張り巡らされ、薄い血管壁を通して酸素と栄養分を血液中から組織へ運びます。記述は正しいです。 -
d
× 好中球は約5%で最も大きい → ○ 好中球は白血球の約60%を占め、最も数が多い白血球です。白血球の約5%で最も大きく、強い食作用を持つのは単球です。食作用とは、細菌やウイルスなどを取り込んで分解する働きです。
組合せの確認
- 選択肢1(a、b)は、誤りのaを含み、正しいcを含まないため誤りです。
- 選択肢2(a、d)は、誤りのaとdを含み、正しいbとcを含まないため誤りです。
- 選択肢4(c、d)は、正しいcを含みますが、誤りのdを含み、正しいbを含まないため誤りです。
よくある誤解
- 「左心房・左心室は肺へ、右心房・右心室は全身へ」と左右を入れ替えて覚えてしまう誤りです。
- 好中球と単球の特徴を混同する誤りです。「好中球は約60%で最も数が多い」「単球は約5%で最も大きい」と分けて覚えましょう。
- dのように、白血球の割合と大きさの特徴を、別の白血球の説明に組み合わせる書き換えに注意しましょう。
補足コラム
白血球は、種類ごとに特徴を整理すると混同しにくくなります。
- 好中球:白血球の約60%。最も数が多く、食作用を行います。
- リンパ球:白血球の約3分の1。異物の認識や抗体の産生に関わります。
- 単球:白血球の約5%。最も大きく、強い食作用を持ちます。
血液の流れでは、心臓から出た血液が動脈を通り、毛細血管で組織と物質を交換した後、静脈を通って心臓へ戻る流れも押さえておきましょう。
FAQ
Q. リンパ球も食作用を行いますか?
A. 手引きでは、リンパ球は異物の認識や抗体の産生に関わるものとして説明されています。好中球や単球の「食作用」とは、役割を分けて覚えましょう。
A. 手引きでは、リンパ球は異物の認識や抗体の産生に関わるものとして説明されています。好中球や単球の「食作用」とは、役割を分けて覚えましょう。
関連キーワード: 心臓、静脈弁、毛細血管、好中球、単球、白血球、食作用

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