登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問73
問題文
医薬品の剤形及びその一般的な特徴に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 腸溶錠は、腸内での溶解を目的として錠剤表面をコーティングしているものである。
b 散剤を服用するときは、飛散を防ぐため、あらかじめ少量の水(又はぬるま湯)を口に含んだ上で服用するなどの工夫をするとよい。
c クリーム剤は、有効成分が適用部位に留まりやすく、一般に、患部を水から遮断したい場合に用いられる。
d 貼付剤は、適用部位に有効成分が一定時間留まるため、薬効の持続が期待できる反面、適用部位にかぶれなどを起こす場合もある。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:正
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医薬品の剤形の特徴【登録販売者解説】
正解の理由
腸溶錠は腸で溶ける、散剤は水を含んで服用、クリーム剤は水で洗い流しやすく、貼付剤は薬効の持続と皮膚への刺激に注意します。
正しい組合せは 2 です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「医薬品の剤形とその特徴」です。
解法ステップ
- aは「腸溶錠」と「腸内での溶解」が結び付いているかを確認します。
- bは、散剤を飲む前に少量の水を口に含む工夫が示されているかを見ます。
- cは「患部を水から遮断したい場合」がクリーム剤と軟膏剤のどちらに当てはまるかを比べます。
- dは、貼付剤の特徴として「薬効の持続」と「かぶれなど」の両方が挙げられているかを確かめます。
選択肢別の誤答解説
a 腸溶錠
正しい記述です。腸溶錠(ちょうようじょう)は、腸内で溶けることを目的として、錠剤の表面をコーティングしたものです。
この判定と異なる組合せは、aを誤りとする 1 と 4 です。1はa・c・dの判定も異なり、4はaの判定が異なります。
b 散剤の服用方法
正しい記述です。散剤(さんざい)は、飛び散るのを防ぐため、あらかじめ少量の水やぬるま湯を口に含んでから服用する方法があります。何回かに分けて少しずつ服用する工夫もあります。
この判定と異なる組合せは、bを誤りとする 3 と 5 です。3はb・c・dの判定が異なり、5はb・cの判定が異なります。
c クリーム剤の使い方
誤りです。
×「患部を水から遮断したい場合に用いられる」→ ○「患部を水で洗い流したい場合等に用いられる」
患部を水から遮断したい場合に用いるのは、油性の基剤でできた軟膏剤です。クリーム剤は、油性基剤に水分を加えたもので、水で洗い流したい場合などに用いられます。
この判定と異なる組合せは、cを正しいとする 1・3・5です。1はa・c・d、3はb・c・d、5はb・cの判定が正しい組合せと異なります。
d 貼付剤の特徴
正しい記述です。貼付剤(ちょうふざい)は、適用部位に有効成分が一定時間留まるため、薬効の持続が期待できます。一方で、適用部位にかぶれなどを起こすこともあります。
この判定と異なる組合せは、dを誤りとする 1 と 3 です。1はa・c・d、3はb・c・dの判定が異なります。
よくある誤解
- 「患部を水から遮断したい」という特徴を、クリーム剤と軟膏剤で取り違えやすいです。水を遮断するのは軟膏剤、水で洗い流したい場合に用いるのはクリーム剤です。
- 貼付剤について、薬効が続くという利点だけを覚え、適用部位にかぶれなどが起こることを見落としやすいです。
- 腸溶錠の「腸溶」を、腸で吸収されるという意味に読み替えないようにしましょう。ここで問われているのは、腸内で溶けることを目的にしたコーティングです。
補足コラム
剤形とは、医薬品の形状のことです。同じ有効成分でも、剤形によって使いやすさや、薬が働く場所、副作用に関わる特徴が異なることがあります。
- 軟膏剤:油性の基剤。皮膚への刺激が弱く、患部を水から遮断したい場合などに用います。
- クリーム剤:油性基剤に水分を加えたもの。患部を水で洗い流したい場合などに用います。皮膚への刺激が強いため、傷などへの使用は避ける必要があります。
FAQ
腸溶錠と、成分がゆっくり溶け出す製剤は同じものですか?
同じではありません。腸溶錠は腸内で溶けることを目的とした製剤です。一方、徐放性製剤(じょほうせいせいざい)は、有効成分がゆっくり溶け出すように作られた製剤です。
関連キーワード: 剤形、腸溶錠、散剤、軟膏剤、クリーム剤、貼付剤、徐放性製剤

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