戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問74


問題文

医薬品の副作用として現れる皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 典型的な症状として、いずれも38℃以上の高熱、目の充血、口唇のただれ、喉の痛み、広範囲の皮膚の発赤等が現れる。 b いずれも致命的な転帰をたどることはないが、一旦発症すると、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器等に障害が残ることがある疾患である。 c 症状が持続したり、又は急激に悪化したりする場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止して、直ちに皮膚科の専門医を受診する必要がある。 d いずれも原因医薬品の使用開始後、2週間以内に起こることは少なく、1ヶ月以上経過してから発症することが多い。

選択肢

1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)

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重篤な皮膚粘膜障害【登録販売者解説】

正解の理由

皮膚粘膜眼症候群・中毒性表皮壊死融解症は、特徴的な症状と発症時期、致命的な転帰の可能性を押さえます。
正しい組合せは5で、aは正、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の重篤な皮膚粘膜障害に関する項目です。
皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)と中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)は、いずれも高熱や目・口などの粘膜の症状、広範囲の皮膚の発赤(ほっせき)が現れることがあります。発症すると、命に関わることもある重篤な疾患です。また、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多い一方、1か月以上経ってから起こることもあります。

解法ステップ

  1. aの「38℃以上の高熱」「目の充血」「口唇のただれ」「喉の痛み」「広範囲の皮膚の発赤」は、両疾患に共通する典型的な症状として判断します。
  2. bの「致命的な転帰をたどることはない」は、重篤な副作用についての断定に注目します。手引きでは、命に関わる場合があるとされています。
  3. cの「使用を中止」「直ちに皮膚科の専門医を受診」は、手引きに示された対応と一致します。
  4. dは「2週間以内に起こることは少なく」という部分に注目します。実際は2週間以内に発症することが多いため、正誤の組合せは5に絞れます。

選択肢別の誤答解説

記述ごとの確認

  • a:正しいです。 両疾患では、38℃以上の高熱や目の充血、口唇のただれ、喉の痛み、広範囲の皮膚の発赤などが現れることがあります。
  • b:誤りです。
    ×「致命的な転帰をたどることはない」→ ○「致命的な転帰をたどることがある」
    発症すると、多臓器障害(複数の臓器に障害が及ぶこと)などにより命に関わる場合があります。皮膚症状が軽快した後も、眼や呼吸器などに障害が残ることがあります。
  • c:正しいです。 症状が続いたり急激に悪化したりする場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、直ちに皮膚科の専門医を受診する必要があります。
  • d:誤りです。
    ×「2週間以内に起こることは少なく、1か月以上経過してから発症することが多い」→ ○「使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1か月以上経ってから起こることもある」

組合せの確認

  • 1:a正・b正・c正・d正です。bとdの正誤が異なります。bは誤、dも誤です。
  • 2:a誤・b誤・c正・d正です。aとdの正誤が異なります。aは正、dは誤です。
  • 3:a誤・b誤・c誤・d正です。a・c・dの正誤が異なります。aとcは正、dは誤です。
  • 4:a正・b正・c誤・d誤です。bとcの正誤が異なります。bは誤、cは正です。
  • 5:a正・b誤・c正・d誤で、各記述の正誤と一致します。

よくある誤解

  • **「致命的な転帰をたどることはない」**のように、重篤な副作用について安全を言い切る記述は要注意です。手引きでは、致命的な転帰をたどることがあるとされています。
  • **「2週間以内に起こることは少ない」**と、発症時期の頻度を逆にする書き換えに注意します。1か月以上経ってからの発症もありますが、中心となる知識は「2週間以内に発症することが多い」です。
  • **「症状が軽快した後も障害が残ることがある」ことと、「致命的な転帰をたどることがある」**ことは、別々に押さえます。どちらも疾患の重篤さに関する知識です。

補足コラム

中毒性表皮壊死融解症では、広範囲の皮膚に発赤が生じ、全身の皮膚の10%を超える範囲に火傷様の水疱(すいほう)、皮膚の剥離(はくり)、びらんなどが認められることがあります。口唇や眼の症状を伴う点も、関連する知識として覚えておきましょう。

FAQ

Q. 目の症状は、皮膚や口の症状が出てから現れるのでしょうか?
A. 両眼に現れる急性結膜炎(結膜に起こる炎症)は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期、または半日から1日ほど先行して起こることがあります。目の症状も重要な手がかりです。

関連キーワード: 皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、重篤な皮膚粘膜障害、副作用、発症時期
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