戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問76


問題文

精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 医薬品の副作用として現れる精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用等の不適正な使用がなされた場合に限って発生し、通常の用法・用量の使用で現れることはない。 b 混合性結合組織病、関節リウマチ等の基礎疾患がある人では、医薬品による無菌性髄膜炎の発症リスクが高い。 c 副作用としての無菌性髄膜炎の発症は、多くの場合緩やかで、頭痛、発熱、吐きけ、意識混濁等の症状が徐々に現れる。 d 心臓や血管に作用する医薬品の使用により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮いたような感じ)の症状が現れることがある。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正

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精神神経系の副作用【登録販売者解説】

正解の理由

通常の用法・用量でも精神神経症状は起こり、無菌性髄膜炎は急性に発症することが多いです。
組合せは 4 です。aは誤り、bは正しい、cは誤り、dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「精神神経系に現れる副作用」です。

解法ステップ

  1. aの「不適正な使用がなされた場合に限って」に注目します。通常の用法・用量でも精神神経症状が現れることがあるため、この断定は誤りです。
  2. bの「基礎疾患がある人では発症リスクが高い」は、無菌性髄膜炎についての記述と照らします。
  3. cの「発症は多くの場合緩やか」と、手引きにある発症のしかたを比べます。
  4. dは、心臓や血管に作用する医薬品で起こりうる症状が並んでいるかを確認します。

選択肢別の誤答解説

  • a
    ×「不適正な使用がなされた場合に限って」→ ○「不適正な使用がなされた場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがある」
    大量服用や長期連用などの場合だけでなく、正しく使用した場合にも精神神経症状が現れることがあります。「限って」という限定が誤りです。
  • b
    ○ 混合性結合組織病(こんごうせいけつごうそしきびょう)や関節リウマチなどの基礎疾患がある人は、医薬品の副作用による無菌性髄膜炎の発症リスクが高いとされています。
  • c
    ×「多くの場合緩やか」→ ○「多くの場合、発症は急性」
    無菌性髄膜炎では、首筋のつっぱりを伴う激しい頭痛、発熱、吐きけ・嘔吐、意識混濁(いしきこんだく)などが現れることがあります。「徐々に現れる」という説明が誤りです。
  • d
    ○ 心臓や血管に作用する医薬品により、頭痛、めまい、浮動感(ふどうかん:体がふわふわと宙に浮いたような感じ)などが生じることがあります。

よくある誤解

  • 「限って」「必ず」などの強い限定があるときは、手引きの「〜に限らず」「〜ことがある」と食い違っていないか確認します。
  • 無菌性髄膜炎の症状を覚えていても、発症が「急性」か「緩やか」かを取り違えやすいので注意が必要です。
  • 発症リスクが高いことは、必ず発症するという意味ではありません。「リスクが高い」と「必ず起こる」を混同しないようにしましょう。

補足コラム

無菌性髄膜炎(むきんせいずいまくえん)は、髄液(ずいえき)に細菌が検出されない髄膜炎です。医薬品の副作用が原因となる場合もあり、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止し、医師の診療を受ける必要があるとされています。

FAQ

「無菌性」とは、髄膜炎ではないという意味ですか?
いいえ。髄膜炎のうち、髄液に細菌が検出されないものを指します。髄膜炎そのものがないという意味ではありません。

関連キーワード: 精神神経障害、無菌性髄膜炎、急性発症、浮動感
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