登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問78
問題文
呼吸器系に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 間質性肺炎を発症すると、体内は低酸素状態となり、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等の症状が現れる。
b 間質性肺炎は、病態が進行すると軽労作時にも息切れが感じられるようになり、その際必ず発熱を伴う。
c 間質性肺炎は、悪化すると肺線維症(肺が線維化を起こして硬くなる状態)に移行することがある。
d 副作用として現れる喘息は、原因となる医薬品の使用後、短時間(1時間以内)で症状が現れ、それらの症状は、時間とともに悪化することがある。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
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呼吸器系の副作用【登録販売者解説】
正解の理由
間質性肺炎では発熱が必ず起こるわけではなく、医薬品による喘息は使用後短時間で症状が現れ、悪化することがあります。
正しい組合せは 5 です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第2章「人体の働きと医薬品」の「呼吸器系に現れる副作用」です。
正しい組合せは 5 です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和4年3月)』第2章「人体の働きと医薬品」の「呼吸器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aでは「低酸素状態」「空咳」「発熱等」が、間質性肺炎の症状として挙げられているか確認します。
- bは「必ず発熱を伴う」に注目します。手引きが発熱についてどう述べているかが判断の決め手です。
- cの「肺線維症に移行することがある」は、間質性肺炎の悪化についての記述と照らします。
- dは「1時間以内」と「時間とともに悪化」の組合せが、医薬品による喘息の説明に合うか確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 正
間質性肺炎では、酸素を十分に取り込めず、体内が低酸素状態になることがあります。その結果、息切れ・息苦しさなどの呼吸困難、空咳、発熱などが現れます。 -
b 誤
×「必ず発熱を伴う」→ ○「必ずしも発熱は伴わない」
病態が進むと、平地歩行や家事などの軽い動作でも息切れを感じることがあります。ただし、発熱が常に伴うわけではありません。 -
c 正
間質性肺炎が悪化すると、肺線維症(はいせんいしょう)に移行することがあります。肺線維症とは、肺が線維化して硬くなる状態です。 -
d 正
医薬品による喘息(ぜんそく)では、原因となる医薬品を使用した後、短時間(1時間以内)で症状が現れることがあります。症状は時間とともに悪化することもあります。喘鳴(ぜんめい)は、息をするときに喉がゼーゼー、ヒューヒュー鳴る状態です。 -
1
aを誤、bを正、dを誤としている点が誤りです。aは低酸素状態や空咳などを述べた正しい記述で、bは「必ず発熱」が誤り、dは短時間で発症して悪化することがある正しい記述です。cは正しいため、この選択肢では一致しています。 -
2
bを正、cを誤としている点が誤りです。bは発熱が必ず伴うとしている点が誤りで、cの肺線維症に移行することがあるという記述は正しいものです。aとdの判定は一致しています。 -
3
dを誤としている点が誤りです。医薬品による喘息は、使用後短時間で症状が現れ、時間とともに悪化することがあるため、dは正しい記述です。a・b・cの判定は一致しています。 -
4
aを誤、bを正、cを誤としている点が誤りです。aは間質性肺炎の症状についての正しい記述、bは「必ず発熱」が誤り、cは肺線維症に移行することがある正しい記述です。dの判定は一致しています。
よくある誤解
- 「息切れが進むなら発熱も必ず起こる」と考えがちですが、手引きは「必ずしも発熱は伴わない」としています。
- 「短時間(1時間以内)」を、間質性肺炎の発症時期と混同しないようにしましょう。この時間は、問題文では医薬品による喘息について述べています。
- 「症状が時間とともに悪化する」という記述を、dの誤りと判断しないよう注意しましょう。手引きにある喘息の経過です。
補足コラム
間質性肺炎は、医薬品の使用開始から1〜2週間程度で起きることが多いとされています。一方、医薬品による喘息は、使用後短時間(1時間以内)に症状が現れることがあります。発症までの時間の違いも、両者を見分ける手がかりです。
FAQ
喘息の「1時間以内」は、咳や呼吸困難もすべて同時に現れるという意味ですか?
手引きでは、まず鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴、呼吸困難が生じると説明されています。すべての症状が同時に出るという意味ではありません。
手引きでは、まず鼻水・鼻づまりが現れ、続いて咳、喘鳴、呼吸困難が生じると説明されています。すべての症状が同時に出るという意味ではありません。
関連キーワード: 間質性肺炎、肺線維症、医薬品による喘息、低酸素状態、空咳、喘鳴

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