登録販売者 2022年 奈良・関西広域連合・福井 問80
問題文
皮膚に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを一つ選べ。
a 塗り薬を皮膚に塗布したあと、その薬の配合成分に皮膚が反応して、発赤、腫れ等の激しい炎症症状が生じることがある。
b 接触皮膚炎は、外来性の物質が皮膚に接触することで現れる炎症であるため、同じ医薬品に接触した人のすべてに現れる炎症症状である。
c 接触皮膚炎の症状は、通常1週間程度で治まり、再びその医薬品に触れても再発することはない。
d 薬疹は、過去に薬疹を経験したことがない人であっても、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)(正解)
3:(b、c)
4:(c、d)
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皮膚に現れる副作用【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:接触皮膚炎は外用薬でも起こり、薬疹は初めての人にも誘因によって現れることがあります。
正しい組合せは 2(a、d)です。aは正しく、dも正しい記述です。bは「接触した人のすべてに現れる」、cは「再発することはない」という点が誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第2章「人体の働きと医薬品」にある、皮膚に現れる副作用の項目です。
解法ステップ
- aの「塗り薬を塗布したあと」「発赤、腫れ等の激しい炎症症状」に注目します。外用薬でも、皮膚に接触して炎症を起こすことがあります。
- bの「すべて」は断定表現です。接触皮膚炎は、同じ医薬品に触れた人全員に起こるわけではありません。
- cの「1週間程度」「再発することはない」は、期間や再発を決めつけています。再び原因となる医薬品に触れれば、症状が再発することがあります。
- dの「暴飲暴食や肉体疲労」は、薬疹を経験したことがない人にも薬疹が現れる誘因として挙げられています。
選択肢別の誤答解説
-
a:正しい
塗り薬の成分に皮膚が反応し、発赤(ほっせき)や腫れなどの激しい炎症が起こることがあります。こうした接触皮膚炎(せっしょくひふえん)は、一般に「かぶれ」と呼ばれることもあります。 -
b:誤り
接触皮膚炎は、外来性の物質が皮膚に接触して起こる炎症ですが、接触した人全員に現れるわけではありません。「同じ医薬品に接触した人のすべて」という部分が誤りです。 -
c:誤り
接触皮膚炎の症状が必ず1週間程度で治まるとはいえません。また、原因となる医薬品に再び触れても再発しない、という説明も誤りです。 -
d:正しい
薬疹(やくしん)は、アレルギー体質の人や、以前に薬疹を起こしたことがある人に生じやすい一方、これまで薬疹を経験したことがない人にも、暴飲暴食や肉体疲労が誘因となって現れることがあります。
組合せの確認
- 選択肢1(a、b)は、誤りのbを含み、正しいdを含まないため誤りです。
- 選択肢3(b、c)は、誤りのb・cを含み、正しいa・dを含まないため誤りです。
- 選択肢4(c、d)は、誤りのcを含み、正しいaを含まないため誤りです。
よくある誤解
- **「皮膚に接触すれば、誰にでもかぶれが起こる」**と考えないようにしましょう。「すべて」という言い切りが誤りのポイントです。
- **「症状は必ず1週間で治る」「再発しない」**のように、期間や再発を断定する表現に注意しましょう。
- **「薬疹は過去に経験した人だけに起こる」**という理解も誤りです。初めての人にも現れることがあります。
補足コラム
接触皮膚炎は、外用薬などが皮膚に触れることで起こる「かぶれ」です。一方、薬疹は医薬品の使用後に現れる発疹・発赤などの皮膚症状です。薬疹は、医薬品を使い始めてから1~2週間で起きることが多いものの、長期間使用した後に現れることもあります。
FAQ
薬疹が疑われるとき、かゆみなどを自分で抑えて様子を見てもよいですか?
手引きでは、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止し、かゆみなどに対する自己判断での対症療法は避けるとされています。対症療法が原因の特定を難しくするおそれがあるためです。
手引きでは、原因と考えられる医薬品の使用を直ちに中止し、かゆみなどに対する自己判断での対症療法は避けるとされています。対症療法が原因の特定を難しくするおそれがあるためです。
関連キーワード: 接触皮膚炎、薬疹、外用薬、発赤、肉体疲労

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