登録販売者 2023年 中国・四国 問07
問題文
高齢者への医薬品使用等に関する記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
1:年齢のみから、副作用を生じるリスクがどの程度増大しているかを容易に判断できる。
2:一般に高齢者は生理機能が衰えつつあり、特に、肝臓や腎臓の機能が低下していると医薬品の作用が現れにくくなる。
3:一般用医薬品は作用が比較的穏やかであり、高齢者が複数の医薬品を長期間使用しても副作用を生じるリスクは低い。
4:「医療用医薬品の添付文書等の記載要領の留意事項(平成29年6月8日付け薬生安発0608第1号厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知別添)」において、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としている。(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
高齢者の医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
65歳以上は高齢者の目安ですが、副作用のリスクは年齢だけでは判断できません。
正しいのは4です。選択肢1は誤り、2は誤り、3は誤りです。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「高齢者」の項では、おおよその目安として65歳以上を高齢者としています。
解法ステップ
- 選択肢4の「65歳以上」が、高齢者のおおよその目安として示されているかを確認します。
- 選択肢1の「年齢のみから」「容易に判断できる」という断定に注目します。手引きでは、年齢だけでリスクの増加を一概に判断するのは難しいとしています。
- 選択肢2では、肝臓や腎臓の機能低下によって、医薬品の作用が強くなるのか弱くなるのかを見分けます。
選択肢別の誤答解説
-
1:誤り
×「年齢のみから、容易に判断できる」→ ○「年齢のみから一概に判断することは難しい」
高齢者でも、基礎体力や生理機能の衰え方には個人差があります。年齢だけで、副作用のリスクがどの程度高まっているかを判断することはできません。 -
2:誤り
×「医薬品の作用が現れにくくなる」→ ○「医薬品の作用が強く現れやすい」
肝臓や腎臓の機能が低下すると、医薬品の成分の処理や排出に影響し、作用が強く現れやすくなります。そのため、若い頃と比べて副作用のリスクが高くなる傾向があります。 -
3:誤り
「一般用医薬品は作用が比較的穏やかだから、複数を長期間使っても副作用のリスクは低い」とは言えません。高齢者は副作用のリスクが高まる傾向があり、一般用医薬品であっても注意が必要です。 -
4:正しい
医療用医薬品の添付文書等の記載要領では、おおよその目安として65歳以上を「高齢者」としています。あくまで目安であり、年齢だけで個人の状態やリスクが決まるという意味ではありません。
よくある誤解
- 「65歳以上なら、誰でも同じ程度に副作用が起きやすい」と考える誤りです。高齢者の体力や生理機能には個人差があります。
- 「肝臓・腎臓の機能が低下すると、薬の作用も弱くなる」と逆に覚える誤りです。手引きでは、作用が強く現れやすいとしています。
- 「一般用医薬品は作用が穏やかだから、複数を使っても安心」と考える誤りです。「作用が比較的穏やか」と「副作用のリスクが低い」は同じ意味ではありません。
補足コラム
高齢者では、医薬品の作用や副作用だけでなく、飲み込む力にも注意が必要です。飲食物を飲み込む力が弱まることを嚥下障害(えんげしょうがい)といい、薬を喉に詰まらせたり、誤嚥(ごえん)を起こしたりしやすくなる場合があります。
FAQ
Q. 65歳になったら、必ず「高齢者」として同じ注意が必要ですか?
A. 65歳以上はおおよその目安です。年齢だけで一律に判断せず、個々の状態に応じた情報提供や相談対応が大切です。
A. 65歳以上はおおよその目安です。年齢だけで一律に判断せず、個々の状態に応じた情報提供や相談対応が大切です。
Q. 高齢者の副作用リスクは、年齢が高いほど必ず上がりますか?
A. 手引きは、高齢者ではリスクが高まる傾向を示していますが、年齢だけから一概に判断することは難しいとしています。
A. 手引きは、高齢者ではリスクが高まる傾向を示していますが、年齢だけから一概に判断することは難しいとしています。
関連キーワード: 高齢者、65歳以上、副作用リスク、肝臓、腎臓、嚥下障害

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
