登録販売者 2023年 中国・四国 問105
問題文
一般用医薬品の添付文書の保管及び取扱い上の注意に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品は、適切な保管がなされないと化学変化や雑菌の繁殖等を生じることがあり、特にシロップ剤は変質しやすく、取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当である。
b 医薬品を旅行や勤め先等へ携行するために別の容器へ移し替えると、移し替えた容器が湿っていたり、汚れていたりした場合、医薬品として適切な品質が保持できなくなるおそれがある。
c 点眼薬では、万一、使用に際して薬液に細菌汚染があった場合に、別の使用者に感染するおそれがあるため、「他の人と共用しないこと」等と記載されている。
d 危険物に該当する製品における消防法(昭和23年法律第186号)に基づく注意事項は、添付文書において「保管及び取扱い上の注意」として記載されている。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:正、c:正、d:誤
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添付文書の保管・取扱い上の注意【登録販売者解説】
正解の理由
シロップ剤は開封後の冷蔵保管が望ましく、点眼薬の共用は禁止、危険物の注意事項も添付文書に記載されます。
正しい組合せは1です。記述ごとの判定は、aが誤り、b・c・dが正しいです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「添付文書の読み方」にある「保管及び取扱い上の注意」です。
解法ステップ
- aでは、「シロップ剤」と「冷蔵庫内での保管は不適当」の組合せに注目します。冷蔵保管が不適当とされる剤形を取り違えていないか確認します。
- bでは、別容器への移し替えによる「容器の湿り・汚れ」と品質保持の関係を見ます。
- cでは、点眼薬の共用による「細菌汚染」と「別の使用者への感染」のつながりを確認します。
- dでは、消防法に基づく注意事項が、添付文書のどの項目に記載されるかを押さえます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「シロップ剤は冷蔵庫内での保管が不適当」→ ○「シロップ剤などは変質しやすく、開封後は冷蔵庫内での保管が望ましい」
室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため冷蔵庫内での保管が不適当なのは、錠剤・カプセル剤・散剤などです。シロップ剤と、これらの剤形の保管上の注意を入れ替えた記述です。 -
b:正しい
医薬品を携行するために別の容器へ移すと、容器が湿っていたり汚れていたりする場合に、適切な品質を保てなくなるおそれがあります。なお、手引きでは、移し替えによって中身が何の医薬品か分からなくなり、誤用につながるおそれも示されています。 -
c:正しい
点眼薬を複数の人で使い回すと、薬液が細菌で汚染されていた場合に、別の使用者へ感染するおそれがあります。そのため、「他の人と共用しないこと」などと記載されます。 -
d:正しい
危険物に該当する製品には、消防法に基づく注意事項が容器に表示されます。また、添付文書にも「保管及び取扱い上の注意」として記載されます。
組合せの確認: 選択肢2はb・c、選択肢3はa・b・d、選択肢4はa・c・d、選択肢5はdの正誤が、それぞれ記述の判定と一致しません。
よくある誤解
- 「冷蔵庫での保管は不適当」という注意を、すべての医薬品に当てはめてしまうことがあります。剤形によって注意が異なります。
- aは、シロップ剤の変質しやすさと、錠剤などの湿気への注意を一つの記述に混ぜています。どの剤形についての注意かを確かめましょう。
- bは、品質の問題だけを見て、移し替えによる誤用のおそれを見落としやすい記述です。
補足コラム
保管上の注意は、剤形と理由を結びつけると整理しやすくなります。
- シロップ剤など:変質しやすいため、開封後は冷蔵庫内での保管が望ましいです。
- 錠剤・カプセル剤・散剤など:取り出したときに室温との急な温度差で湿気を帯びるおそれがあるため、冷蔵庫内での保管は不適当です。
- 点眼薬:容器の先端がまつげなどに触れると、薬液が汚染される原因になるため、他の人と共用しないことが大切です。
FAQ
Q. 添付文書に表示された使用期限は、開封後も品質が保証される期限ですか?
A. いいえ。使用期限は、未開封の状態で適切に保管した場合の期限です。開封後にどの程度品質が保たれるかは、包装形態や使用・保管状況などによります。
A. いいえ。使用期限は、未開封の状態で適切に保管した場合の期限です。開封後にどの程度品質が保たれるかは、包装形態や使用・保管状況などによります。
Q. 保管上の注意は、添付文書だけを見ればよいですか?
A. 容器や包装にも保管上の注意が記載されることがあります。添付文書が手元になくても適切に保管できるようにするためです。
A. 容器や包装にも保管上の注意が記載されることがあります。添付文書が手元になくても適切に保管できるようにするためです。
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