登録販売者 2023年 中国・四国 問118
問題文
以下の医薬品成分のうち、一般用医薬品の添付文書の使用上の注意において、「相談すること」の項目中に、「モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」と記載することとされている成分はどれか。
選択肢
1:テオフィリン
2:プソイドエフェドリン塩酸塩(正解)
3:グリチルリチン酸二カリウム
4:ピコスルファートナトリウム
5:イブプロフェン
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モノアミン酸化酵素阻害剤との併用注意【登録販売者解説】
正解の理由
プソイドエフェドリン塩酸塩は、モノアミン酸化酵素阻害剤との相互作用に注意する成分です。
該当するのは2のプソイドエフェドリン塩酸塩です。手引きでは、この成分を含む鼻炎用内服薬について、「モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩等)で治療を受けている人」を「相談すること」の対象として示しています。
併用すると、プソイドエフェドリンの代謝が妨げられ、副作用が現れやすくなるおそれがあります。また、相互作用によって血圧が上昇するおそれもあります。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の、併用薬に関する注意です。
解法ステップ
- 「モノアミン酸化酵素阻害剤で治療中」という併用薬の情報に注目します。
- 「鼻炎用内服薬」と「プソイドエフェドリン塩酸塩」の組み合わせを思い出します。
- 問題の成分のうち、プソイドエフェドリン塩酸塩を含むものを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1: テオフィリン
気管支を広げる作用をもつ成分です。モノアミン酸化酵素阻害剤との併用注意として、この問題の添付文書の記載に当たる成分ではありません。 -
2: プソイドエフェドリン塩酸塩
アドレナリン作動成分(交感神経を刺激する成分)です。鼻炎用内服薬では、鼻粘膜の血管を収縮させ、充血や腫れを和らげます。モノアミン酸化酵素阻害剤との相互作用により副作用や血圧上昇のおそれがあるため、記載の対象です。 -
3: グリチルリチン酸二カリウム
グリチルリチン酸の塩類に当たる成分です。大量に使用すると、むくみなどが現れ、高血圧や心臓病、腎臓病を悪化させるおそれがあります。この問題のモノアミン酸化酵素阻害剤との併用注意とは異なる論点です。 -
4: ピコスルファートナトリウム
大腸を刺激して排便を促す瀉下薬(しゃげやく、下剤)に用いられる成分です。モノアミン酸化酵素阻害剤との併用注意の対象として問われている成分ではありません。 -
5: イブプロフェン
解熱鎮痛薬に用いられる成分です。喘息を起こしたことがある人への注意などが関連しますが、この問題で問われている併用薬の記載には当たりません。
よくある誤解
- 「相談すること」の欄にある成分なら、どの成分も同じ理由で注意が必要だと思い込むことがあります。成分ごとに、対象となる人や併用薬を結び付けて覚えましょう。
- プソイドエフェドリン塩酸塩を、同じアドレナリン作動成分の別の成分と取り違えないようにしましょう。この問題の記載に結び付くのは、プソイドエフェドリン塩酸塩です。
- 相互作用を「薬の効き目が弱くなること」とだけ考えないようにしましょう。この組み合わせでは、代謝が妨げられて副作用が現れやすくなったり、血圧が上昇したりするおそれがあります。
補足コラム
プソイドエフェドリン塩酸塩は、モノアミン酸化酵素阻害剤との相互作用だけでなく、交感神経を刺激する作用にも注意が必要です。手引きでは、高血圧などのある人で症状を悪化させるおそれや、長期間の連用による薬物依存のおそれも示されています。相互作用による注意と、成分自体の作用による注意を分けて整理しましょう。
FAQ
モノアミン酸化酵素阻害剤の例として、なぜセレギリン塩酸塩が挙げられるのですか?
手引きでは、パーキンソン病の治療で使われる薬の例としてセレギリン塩酸塩を挙げています。問題文の「等」は、記載された例だけに限らないことを示します。
手引きでは、パーキンソン病の治療で使われる薬の例としてセレギリン塩酸塩を挙げています。問題文の「等」は、記載された例だけに限らないことを示します。
「相談すること」とある場合、誰に相談する内容ですか?
手引きでは、治療を受けている医師、または処方薬を調剤した薬剤師に事前に確認するよう説明することが重要とされています。
手引きでは、治療を受けている医師、または処方薬を調剤した薬剤師に事前に確認するよう説明することが重要とされています。
関連キーワード: プソイドエフェドリン塩酸塩、モノアミン酸化酵素阻害剤、アドレナリン作動成分、相互作用、相談すること

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