登録販売者 2023年 中国・四国 問16
問題文
医薬品の適正使用と副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品は、その目的とする効果に対して副作用が生じる危険性が最小限となるよう、使用する量や使い方が定められている。
b 一般用医薬品には、使用してもドーピングに該当する成分を含んだものはない。
c 一般用医薬品は作用が著しくないため、乱用の繰り返しによっても、慢性的な臓器障害までは生じない。
d 人体に直接使用されない医薬品についても、使用する人の誤解や認識不足によって、副作用につながることがある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
2:a:誤、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤
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医薬品の適正使用と副作用【登録販売者解説】
正解の理由
用量・使い方は副作用の危険を抑えるために定められ、一般用医薬品にもドーピング該当成分や乱用による健康被害があります。
1が正解です。a・dは正しく、b・cは誤りです。根拠は、厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の、医薬品の適正使用に関する項目です。
解法ステップ
- aの「副作用が生じる危険性が最小限となるよう」という表現を確認します。用量や使い方が定められている目的と合っています。
- bの「ドーピングに該当する成分を含んだものはない」は、「ない」と断定している点に注意します。一般用医薬品にも該当成分を含むものがあります。
- cの「慢性的な臓器障害までは生じない」も、乱用の繰り返しによる健康被害を否定しています。手引きの内容と合いません。
- dは、人体に直接使わない医薬品でも、誤解や認識不足が副作用につながる場合があるという記述です。以上から、a・dが正しい1を選びます。
選択肢別の誤答解説
a 正しい
医薬品は、目的とする効果に対して副作用が生じる危険性を最小限にするよう、使用する量や使い方が定められています。定められた用量を守ることは、医薬品を適正に使う基本です。
b 誤り
×「含んだものはない」→ ○「含んだものがある」
一般用医薬品にも、使用すればドーピングに該当する成分を含むものがあります。「一般用医薬品ならドーピングに関係しない」とは言えません。
c 誤り
×「慢性的な臓器障害までは生じない」→ ○「慢性的な臓器障害等を生じるおそれもある」
一般用医薬品でも、定められた用量を意図的に超えて使うなどの乱用を繰り返すと、慢性的な臓器障害が起こるおそれがあります。「作用が著しくない」ことと、「乱用しても健康被害がない」ことは別です。
d 正しい
人体に直接使用されない医薬品でも、使用する人の誤解や認識不足によって健康への影響が生じることがあります。たとえば、殺虫剤に誤って人体がさらされることや、検査薬の結果を正しく解釈できないことが関係します。
選択肢の組合せを照合すると、2はa・c、3はb・d、4はa・b・c、5はc・dの正誤が異なります。
よくある誤解
- 「一般用医薬品には、ドーピングに該当する成分はない」と、bの「ない」をそのまま信じてしまう誤りです。
- 「作用が著しくない」という一般用医薬品の特徴を、「乱用を繰り返しても臓器障害は起きない」と読み替えてしまう誤りです。
- 「人体に直接使用しない医薬品は、人の健康に影響しない」と、使用方法の誤りや検査結果の誤解を見落とす誤りです。
補足コラム
乱用とは、医薬品を本来の目的以外で使ったり、定められた用量を意図的に超えて使ったりすることです。過量摂取による急性中毒だけでなく、乱用を繰り返すことで慢性的な臓器障害等につながるおそれもあります。一般用医薬品であっても、用量や使い方を守ることが大切です。
FAQ
ドーピングに注意が必要な人から相談されたとき、どう考えればよいですか?
一般用医薬品にも該当する成分を含むものがあるため、成分だけで自己判断せず、専門知識を有する薬剤師などに確認することが重要です。
乱用は、必ず本人が意図して行うものですか?
手引きでは、誤解や認識不足による不適正な使用も取り上げられています。用量を超える使用などが意図的な場合だけでなく、使い方の理解不足が副作用につながることもあります。
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