登録販売者 2023年 中国・四国 問21
問題文
肝臓に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:肝臓で産生される胆汁には、古くなった赤血球や過剰のコレステロール等を排出する役割がある。
2:胃や小腸で吸収されたアルコールは、肝臓へと運ばれて一度アセトアルデヒドに代謝されたのち、さらに代謝されて酢酸となる。
3:アミノ酸が分解された場合等に生成するアンモニアは、体内に滞留すると有害な物質であり、肝臓において尿酸へと代謝される。(正解)
4:ヘモグロビンが分解して生じたビリルビンは、肝臓で代謝されるが、肝機能障害や胆管閉塞などを起こすとビリルビンが循環血液中に滞留して、黄疸を生じる。
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アンモニアの代謝【登録販売者解説】
正解の理由
アンモニアは肝臓で尿素に代謝されます。尿酸ではありません。
誤っているものは3です。選択肢1・2・4は正しく、3は誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の肝臓の働きです。
解法ステップ
- 「アンモニアの代謝先」に注目します。
- 手引きでは、アンモニアは肝臓で「尿素」になるとされています。
- 3の「尿酸」と照らし合わせ、代謝先が異なる選択肢を見抜きます。
選択肢別の誤答解説
-
1 正しい
胆汁には、古くなった赤血球や過剰なコレステロールなどを排出する役割があります。胆汁の働きについての記述で、誤りではありません。 -
2 正しい
アルコールは胃や小腸で吸収され、肝臓でまずアセトアルデヒドに代謝されます。その後、さらに代謝されて酢酸になります。 -
3 誤り
×「尿酸」→ ○「尿素」
アミノ酸が分解されると生じるアンモニアは、体内にたまると有害です。肝臓で尿素に代謝されます。 -
4 正しい
ヘモグロビンの分解で生じるビリルビンは、肝臓で代謝されます。肝機能障害や胆管閉塞(たんかんへいそく)などでビリルビンが血液中に滞留すると、黄疸(おうだん)を生じることがあります。
よくある誤解
- 「尿素」と「尿酸」は、どちらも「尿」がつくため混同しやすい語です。この問題では、アンモニアの代謝先は尿素と覚えます。
- 「有害なアンモニアを肝臓で処理する」という説明が正しくても、代謝先まで正しいとは限りません。物質名の書き換えに注意しましょう。
- 胆汁に関する記述と、肝臓の代謝に関する記述を混同しないようにします。胆汁の排出機能と、アンモニアの代謝先は別の論点です。
補足コラム
肝臓には、胆汁を産生する働きのほか、栄養分の代謝・貯蔵や、有害な物質の無毒化・代謝などの働きがあります。胆汁には、古くなった赤血球や過剰なコレステロールなどを排出する役割もあります。
FAQ
Q. 胆汁は肝臓で作られたあと、どこに蓄えられますか?
A. 胆嚢(たんのう)に蓄えられます。胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官です。
A. 胆嚢(たんのう)に蓄えられます。胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官です。
Q. アンモニアは何が分解されたときに生じますか?
A. 手引きでは、アミノ酸が分解された場合などに生成するとされています。
A. 手引きでは、アミノ酸が分解された場合などに生成するとされています。
関連キーワード: 肝臓、アンモニア、尿素、尿酸、胆汁、ビリルビン、黄疸

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