戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 中国・四国 問29


問題文

骨格系及び筋組織に関する記述のうち、正しいものはどれか。

選択肢

1:骨にはカルシウムを蓄える貯蔵機能があり、カルシウムは、生体の生理機能に関与する重要な物質として、細胞内において微量で筋組織の収縮、神経の伝達調節などに働いている。(正解)
2:骨組織を構成する無機質のほとんどは、水酸化カルシウムや塩化カルシウムであり、それらのカルシウムが骨から溶け出し、ほぼ同量のカルシウムが骨に沈着することで骨の新陳代謝が行われる。
3:関節を動かす骨格筋は、関節を構成する骨に靱帯を介してつながっている。
4:グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳糖が蓄積して、筋組織の収縮性が低下する。
5:平滑筋は、筋線維に骨格筋のような横縞模様がなく、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布し、比較的強い力で持続的に収縮する特徴がある。

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骨格系と筋組織【登録販売者解説】

正解の理由

骨はカルシウムを蓄え、筋肉の疲労では乳酸が蓄積し、平滑筋は弱い力で持続的に収縮します。
正しいのは1です。記述1は正しく、記述2〜5は誤りです。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」の「骨格系」「筋組織」です。

解法ステップ

  1. 「水酸化カルシウムや塩化カルシウム」と「炭酸カルシウムやリン酸カルシウム」を見比べます。骨の無機質の種類が判断の手がかりです。
  2. 骨格筋が骨につながる部分は、「靱帯」か「腱」かを確認します。
  3. 筋肉の疲労では「乳糖」ではなく、何が蓄積するのかに注目します。
  4. 平滑筋の収縮は「強い力」か「弱い力」かを見て、選択肢を絞ります。

選択肢別の誤答解説

  • 1 正しい記述です。骨にはカルシウムやリンなどの無機質を蓄える働きがあります。また、カルシウムは筋肉の収縮や神経の伝達調節などにも関わります。
  • 2 誤りです。
    × 水酸化カルシウムや塩化カルシウム → ○ 炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質
    骨の無機質は、主に炭酸カルシウムやリン酸カルシウムなどからなります。骨からカルシウムが溶け出すことと、骨にカルシウムが沈着することが繰り返され、骨の新陳代謝が行われます。
  • 3 誤りです。
    × 靱帯(じんたい) → ○ 腱(けん)
    関節を動かす骨格筋は、腱を介して骨につながっています。靱帯は骨と骨を連結し、関節部を補強します。
  • 4 誤りです。
    × 乳糖 → ○ 乳酸
    骨格筋は、運動を続けるとエネルギー源のグリコーゲンが減少し、酸素や栄養分の供給も不足します。さらに、グリコーゲンの代謝に伴って生成する乳酸が蓄積し、筋組織の収縮性が低下します。
  • 5 誤りです。
    × 比較的強い力 → ○ 比較的弱い力
    平滑筋(へいかつきん)は、消化管壁、血管壁、膀胱などに分布し、比較的弱い力で持続的に収縮します。骨格筋のような横縞模様はありません。

よくある誤解

  • 「靱帯」と「腱」の取り違えに注意してください。腱は筋肉と骨をつなぎ、靱帯は骨と骨をつなぎます。
  • 「乳糖」は糖の名前です。筋肉疲労について問われたときは、正しい語句が乳酸であることを押さえましょう。
  • 平滑筋は長く収縮し続けますが、収縮の力は「強い」ではなく比較的弱いです。

補足コラム

筋組織は、骨格筋・平滑筋・心筋に分類されます。骨格筋は自分の意思で動かせる筋肉で、平滑筋と心筋は意思でコントロールできない筋肉です。心筋は不随意筋ですが、骨格筋のような横縞模様があり、強い収縮力と持久力を備えています。

FAQ

骨の硬さや強さは、何によって保たれますか?
無機質が骨に硬さを与え、有機質が骨の強靱さを保ちます。

関連キーワード: カルシウム、骨の新陳代謝、腱、靱帯、骨格筋、平滑筋、乳酸
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