登録販売者 2023年 中国・四国 問35
問題文
皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:皮膚粘膜眼症候群は、38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
2:中毒性表皮壊死融解症は皮膚粘膜眼症候群と関連のある病態と考えられており、中毒性表皮壊死融解症の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられる。
3:どちらも、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがあり、また、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器等に障害が残ったりする重篤な疾患である。
4:どちらも、両眼に現れる急性結膜炎は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期又は半日~1日程度遅れて生じることが、知られている。(正解)
5:どちらも、原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上経ってから起こることもある。
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皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症【登録販売者解説】
正解の理由
両眼の急性結膜炎は、皮膚や粘膜の変化に半日〜1日程度「先行」することがあります。
誤っているものは4です。記述1、2、3、5は正しい内容です。根拠は、手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の「重篤な皮膚粘膜障害」です。
解法ステップ
- 眼に現れる症状のタイミングに注目します。
- 「半日〜1日程度遅れて」なのか、「半日〜1日程度先行」なのかを確認します。
- 手引きの記述は「先行」です。「遅れて」としている4が誤りだと判断できます。
選択肢別の誤答解説
- 1 正しい記述です。皮膚粘膜眼症候群(ひふねんまくがんしょうこうぐん)は、38℃以上の高熱を伴い、発疹・発赤や火傷様の水疱などが、比較的短時間のうちに皮膚や口・眼などの粘膜に現れる病態です。
- 2 正しい記述です。中毒性表皮壊死融解症(ちゅうどくせいひょうひえしゆうかいしょう)は、皮膚粘膜眼症候群と関連のある病態と考えられており、その症例の多くは皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられています。
- 3 正しい記述です。どちらも、多臓器障害などにより致命的な転帰をたどることがあり、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器などに障害が残ることがある重篤な疾患です。
- 4 誤りです。×「半日〜1日程度遅れて」→ ○「半日〜1日程度先行して」です。両眼に現れる急性結膜炎(きゅうせいけつまくえん)は、皮膚や粘膜の変化とほぼ同時期、またはそれより先に生じることが知られています。
- 5 正しい記述です。原因医薬品の使用開始後2週間以内に発症することが多い一方、1か月以上経ってから起こることもあります。
よくある誤解
- 「半日〜1日程度」という時間だけを覚え、「先行」と「遅れて」を取り違えることがあります。時間と順序をセットで覚えましょう。
- 「使用開始後2週間以内に多い」を「2週間を過ぎたら起こらない」と読み替えるのは誤りです。1か月以上経ってから発症する場合もあります。
補足コラム
皮膚粘膜眼症候群と中毒性表皮壊死融解症は、どちらも発症機序の詳細が不明で、発症の予測は困難とされています。発生は非常にまれでも、発症すると重篤な経過をたどることがある点が重要です。
FAQ
発症の予測が難しいのはなぜですか?
発症機序の詳細が不明で、発症の可能性がある医薬品の種類も多いためです。
発症機序の詳細が不明で、発症の可能性がある医薬品の種類も多いためです。
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