登録販売者 2023年 中国・四国 問37
問題文
消化器系に現れる副作用や病気に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 消化性潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害されて、粘膜組織の一部が粘膜筋板を超えて欠損する状態である。
b 消化性潰瘍は、必ず自覚症状があり、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
c 医薬品の作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられることがあるが、腸管自体が閉塞していなければ、イレウス様症状(腸閉塞様症状)は呈さない。
d 浣腸剤や坐剤の使用によって現れる一過性の症状に、肛門部の熱感等の刺激、異物の注入による不快感、排便直後の立ちくらみなどがある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
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消化器系の副作用と消化性潰瘍【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:消化性潰瘍は粘膜筋板を超える欠損、イレウス様症状は腸管が閉塞していなくても起こります。
3の「a、d」の組み合わせが正しいです。記述は、aが正しく、bとcが誤り、dが正しいです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「消化器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- aの「粘膜筋板を超えて欠損」は、消化性潰瘍の定義と一致します。
- bの「必ず」に注目します。消化性潰瘍では、自覚症状が乏しい場合もあります。
- cの「腸管自体が閉塞していなければ」に注目します。腸管が閉塞していなくても、医薬品の作用で腸管運動が麻痺すると、イレウス様症状が現れることがあります。
- dの症状を確認し、「a、d」を含む3を選びます。
選択肢別の誤答解説
a
正しい記述です。消化性潰瘍とは、胃や十二指腸の粘膜組織が傷害され、その一部が粘膜筋板(ねんまくきんばん)を超えて欠けた状態です。粘膜筋板は粘膜の深さを示す目印であり、「粘膜の表面が少し傷ついた状態」とは区別します。
b
×「必ず自覚症状があり」→ ○「自覚症状が乏しい場合もある」
胃のもたれや胃痛などが現れることはありますが、症状が目立たない場合もあります。貧血症状の検査や、突然の吐血・下血などをきっかけに発見されることもあるため、「必ず」は誤りです。
c
×「腸管自体が閉塞していなければ、イレウス様症状は呈さない」→ ○「腸管自体は閉塞していなくても、イレウス様症状が現れることがある」
イレウス(腸内容物の通過が妨げられた状態)は、腸管そのものが塞がっていなくても起こることがあります。医薬品の作用で腸管運動が麻痺し、内容物が通りにくくなる場合があるためです。
d
正しい記述です。浣腸剤や坐剤(ざざい)の使用では、肛門部の熱感などの刺激、異物を注入することによる不快感、排便直後の立ちくらみなどが一過性に現れることがあります。
よくある誤解
- 「症状が現れる」と「必ず自覚症状がある」は同じではありません。 bは「必ず」という断定が誤りです。
- イレウス様症状は、腸管が物理的に塞がったときだけ起こるわけではありません。 腸管運動の麻痺によっても起こり得ます。
- 浣腸剤や坐剤の使用後に起こる一過性の症状と、消化性潰瘍の症状を混同しないようにしましょう。
補足コラム
消化器系の副作用には、吐きけ・嘔吐、食欲不振、腹部の不快感や膨満感、腹痛、口内炎などもあります。症状が続いたり強くなったりした場合は、原因と考えられる医薬品の使用を中止し、薬剤師や医師に相談することが大切です。
FAQ
Q. イレウス様症状では、どのような変化が現れることがありますか?
A. 激しい腹痛、おならが出なくなる、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘などが現れることがあります。
A. 激しい腹痛、おならが出なくなる、嘔吐、腹部膨満感を伴う著しい便秘などが現れることがあります。
Q. 浣腸剤の使用後に立ちくらみが起きることがあるのはなぜですか?
A. 排便時に血圧が低下し、立ちくらみが現れることがあるためです。
A. 排便時に血圧が低下し、立ちくらみが現れることがあるためです。
関連キーワード: 消化性潰瘍、粘膜筋板、イレウス様症状、腸管運動、浣腸剤、坐剤

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