登録販売者 2023年 中国・四国 問39
問題文
感覚器系に現れる副作用に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている( a )が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じることがある。
例えば、( b )がある成分が配合された医薬品によって眼圧が上昇し、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。特に閉塞隅角( c )がある人では厳重な注意が必要である。
選択肢
1:眼房水、抗コリン作用、緑内障(正解)
2:眼房水、抗コリン作用、白内障
3:眼房水、抗ヒスタミン作用、緑内障
4:硝子体、抗コリン作用、白内障
5:硝子体、抗ヒスタミン作用、白内障
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眼圧上昇と眼房水【登録販売者解説】
正解の理由
眼房水の排出低下で眼圧が上昇し、抗コリン作用は閉塞隅角緑内障に注意が必要です。
正しい組み合わせは1です。(a)は眼房水、(b)は抗コリン作用、(c)は緑内障です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」第2章「人体の働きと医薬品」の「感覚器系に現れる副作用」です。
解法ステップ
- 角膜と水晶体の間を満たす液体を問われています。ここは眼房水です。
- 硝子体は、水晶体から網膜までの部分を満たすゼリー状の組織です。位置の違いで(a)を判断できます。
- 抗コリン作用のある成分は、房水の流出路を狭くして眼圧を上昇させることがあります。
- 特に注意が必要なのは閉塞隅角緑内障です。この組み合わせに合うものを選びます。
選択肢別の誤答解説
- (a)眼房水:角膜と水晶体の間を満たす液体です。この問題では正しい語句です。
- (a)硝子体:水晶体から網膜までを満たす透明なゼリー状組織です。角膜と水晶体の間を満たすものではありません。
- (b)抗コリン作用:房水の流出路を狭くし、眼圧上昇につながることがあります。この問題では正しい語句です。
- (b)抗ヒスタミン作用:ヒスタミンの働きを抑える作用です。この問題で眼圧上昇につながる作用として問われているのは、抗コリン作用です。
- (c)緑内障(りょくないしょう):眼圧上昇などによって視覚障害が生じることがある病気です。特に、眼房水の出口である隅角(ぐうかく)が狭くなっている閉塞隅角緑内障では厳重な注意が必要です。
- (c)白内障(はくないしょう):眼圧上昇に伴う急激な視力低下を説明する語句ではありません。
選択肢ごとの違いも確認しましょう。
- 1は、眼房水・抗コリン作用・緑内障の組み合わせです。
- 2は(a)と(b)は合っていますが、(c)の白内障が違います。
- 3は(a)と(c)は合っていますが、(b)が抗ヒスタミン作用になっている点が違います。
- 4は(b)は合っていますが、(a)の硝子体と(c)の白内障が違います。
- 5は(a)の硝子体、(b)の抗ヒスタミン作用、(c)の白内障がいずれも違います。
よくある誤解
- 眼球内の液体をひとまとめにしてしまい、眼房水と硝子体の位置を取り違えます。角膜と水晶体の間は眼房水です。
- 「抗ヒスタミン」と「抗コリン」を混同します。この問題で眼圧上昇に関係する作用は、抗コリン作用です。
- 「目の病気」というだけで白内障を選びます。問題文の手がかりは、眼房水の排出と眼圧の上昇です。
補足コラム
眼房水は眼圧を保つほか、血管が通っていない角膜や水晶体に栄養分や酸素を届ける役割もあります。一方、硝子体は水晶体の後ろから網膜までを満たしています。
眼圧の上昇を長時間放置すると、視神経が損傷し、視野欠損や失明に至るおそれがあります。手引きでは、速やかに眼科専門医の診療を受ける必要があるとされています。
FAQ
Q. 眼房水はどこから流れ出しますか?
A. 眼房水の出口は隅角です。閉塞隅角緑内障ではこの部分が狭くなっているため、抗コリン作用のある成分などによる眼圧上昇に特に注意が必要です。
A. 眼房水の出口は隅角です。閉塞隅角緑内障ではこの部分が狭くなっているため、抗コリン作用のある成分などによる眼圧上昇に特に注意が必要です。
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