戦国登販登録販売者試験 過去問
過去問・解説試験概要お問い合わせ料金プラン

登録販売者 2023年 中国・四国 問61


問題文

痛みや発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛成分の働きに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

選択肢

1:プロスタグランジンは、ホルモンに似た働きをする物質で、病気や外傷があるときに活発に産生されるようになり、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。
2:プロスタグランジンは、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して、体温を通常よりも高く維持するように調節する。
3:化学的に合成された解熱鎮痛成分は、中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生を抑制することにより、解熱作用を示す。
4:化学的に合成された解熱鎮痛成分は、腎臓における水分の再吸収を促し、循環血流量を増加させることにより、発汗を抑制する作用もある。(正解)

🔒 解説は解答すると表示されます

痛み・発熱と解熱鎮痛成分【登録販売者解説】

正解の理由

プロスタグランジンは痛みを強め、体温を高く保つ方向に働き、化学的に合成された解熱鎮痛成分は発汗を促します。
誤っているのは4です。記述1〜3は正しく、記述4は「発汗を抑制する」としている点が誤りです。化学的に合成された解熱鎮痛成分は、腎臓での水分の再吸収を促して循環血流量を増やし、発汗を促進します。
根拠は、手引き第3章「主な医薬品とその作用」の「解熱鎮痛薬」です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」では、プロスタグランジンによる痛み・体温への作用と、解熱鎮痛成分の働きが説明されています。

解法ステップ

  1. まず「プロスタグランジン」の働きに注目します。痛みのシグナルを増幅し、温熱中枢に作用して体温を高く保つという記述は、手引きの説明と一致します。
  2. 化学的に合成された解熱鎮痛成分の解熱作用は、「中枢神経系でのプロスタグランジン産生抑制」だけでなく、「腎臓での水分再吸収」と「発汗」も確認します。
  3. 選択肢の中で「発汗を抑制」としているのは4です。手引きの「発汗を促進」と反対のため、これが誤りです。

選択肢別の誤答解説

  • 1:正しいです。 プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質です。病気や外傷があると産生が活発になり、痛みのシグナルを増幅して痛みを強めます。
  • 2:正しいです。 プロスタグランジンは、脳の下部にある体温調節の部位である温熱中枢に作用し、体温を通常より高く保つように調節します。
  • 3:正しいです。 化学的に合成された解熱鎮痛成分は、中枢神経系でのプロスタグランジン産生を抑える作用により、解熱に働きます。
  • 4:誤りです。 ×「発汗を抑制」→ ○「発汗を促進」です。腎臓での水分の再吸収を促し、循環血流量を増やす作用は、発汗を抑えるのではなく促す方向に働きます。

よくある誤解

  • 「促進」と「抑制」の反対語を見落とす:記述4は、腎臓での水分再吸収や循環血流量の増加は正しく述べています。誤りは最後の「発汗を抑制」です。
  • 解熱作用はプロスタグランジン産生の抑制だけだと思う:手引きでは、化学的に合成された成分の解熱に、腎臓での水分再吸収や発汗の促進も関わるとされています。
  • プロスタグランジンは痛みだけに関係すると考える:痛みを強めるほか、温熱中枢に作用して体温を高く保つことにも関わります。

補足コラム

化学的に合成された解熱鎮痛成分は、体の中でプロスタグランジンの産生を抑える働きを持つものが多くあります。痛みや炎症が起きている末梢での作用については、アセトアミノフェンの場合を除き、局所のプロスタグランジン産生を抑える作用が説明されています。解熱と鎮痛のどちらが中心となるかは、成分によって異なります。

FAQ

Q. 解熱鎮痛薬は、発熱や痛みの原因となる病気も治しますか?
A. いいえ。解熱鎮痛薬は、病気や外傷そのものを根本的に治すのではなく、発熱や痛みを緩和するために使われる医薬品です。
Q. アセトアミノフェンも、末梢での抗炎症作用が期待できますか?
A. 手引きでは、アセトアミノフェンは主として中枢作用により解熱・鎮痛をもたらし、末梢での抗炎症作用は期待できないとされています。

関連キーワード: プロスタグランジン、温熱中枢、解熱鎮痛成分、発汗促進
← 前の問題へこの年度をクイズで解く次の問題へ →
戦国登販クイズ機能

\ せっかくなら /

登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?

クイズ画面へ遷移する→

すぐに利用可能!

©︎2026 登録販売者試験 過去問学習サイト

このサイトについてブログプライバシーポリシー利用規約特商法表記開発者について