登録販売者 2023年 中国・四国 問69
問題文
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐きながら噴射することが望ましい。
b 口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるため、全身的な影響は生じない。
c 口腔咽喉薬には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されておらず、これらの成分が配合されている場合には鎮咳去痰薬に分類される。
d 含嗽薬は即効性があるため、使用後すぐに食事を摂取しても、殺菌消毒効果に対する影響はほとんどない。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤(正解)
2:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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口腔咽喉薬と含嗽薬【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:噴射式は息を吐きながら、局所作用の薬でも全身への影響がゼロとは限りません。
1は、aが正、bが誤、cが正、dが誤という組合せです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の口腔咽喉薬・含嗽薬に関する項目です。
解法ステップ
- aの「息を吸いながら噴射」と、望ましい噴射方法を比べます。気管支や肺に入るのを防ぐため、軽く息を吐きながら噴射する記述は正しいと判断できます。
- bの「全身的な影響は生じない」は、影響を完全に否定する表現です。「局所的に作用する」ことと「全身への影響がない」ことは同じではありません。
- cは「鎮咳成分・気管支拡張成分・去痰成分は配合されていない」という記述を確認します。ここは正しい内容です。
- dの「使用後すぐに食事をしても影響はほとんどない」は、殺菌消毒効果への影響を否定しすぎています。a・cが正、b・dが誤となる組合せを選びます。
選択肢の違いも確認しましょう。選択肢2はcを誤としている点、選択肢3はb・c・d、選択肢4はa・b・c、選択肢5はa・dの正誤が、正しい組合せと異なります。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しいです。
噴射式の液剤を息を吸いながら使うと、液剤が気管支や肺に入るおそれがあります。そのため、軽く息を吐きながら噴射するのが望ましいとされています。 -
b 誤りです。
口腔内や咽頭(いんとう)への局所的な作用を目的とする薬でも、全身的な影響が絶対に起こらないとはいえません。含嗽薬(がんそうやく)は多くの場合、成分が唾液や粘液とともに食道へ流れるため、咽頭粘膜から吸収されて全身的な副作用が起こることは少ないものの、アレルギー反応などが起こる可能性はあります。 -
c 正しいです。
口腔咽喉薬には、鎮咳成分、気管支拡張成分、去痰成分は配合されていません。これらの成分が配合されている場合は、鎮咳去痰薬に分類されます。 -
d 誤りです。
含嗽薬の殺菌消毒作用は、口腔や咽頭で働かせることが目的です。「即効性があるから、使用後すぐに食事をしても効果への影響はほとんどない」と決めつけるのは誤りです。使用後すぐの飲食は、局所での作用に影響する可能性があります。
よくある誤解
- 「局所作用」なら「全身への影響はない」と考えること。
局所作用が目的でも、全身的な副作用が絶対に起こらないとは限りません。 - 「ほとんどない」と「ない」を同じ意味で捉えること。
全身的な副作用が起こることは少なくても、可能性がゼロになるわけではありません。 - 「即効性がある」という言葉から、使用後の飲食は効果に影響しないと考えること。
作用する場所や使い方に関する注意は、効果の速さとは別に確認しましょう。
補足コラム
口腔咽喉薬は、口腔内や咽頭の炎症による痛み・腫れなどを和らげることを主な目的とします。一方、含嗽薬は、口腔や咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去などを目的に、うがいなどに用いる外用液剤です。どちらも口腔や咽頭での作用が中心ですが、使う目的や剤形は異なります。
FAQ
Q. トローチ剤やドロップ剤は、噛んで飲み込んでもよいですか?
A. 口腔内や咽頭に成分を行き渡らせるため、噛まずに口の中でゆっくり溶かして使います。噛み砕いて飲み込むと、効果が期待できなくなります。
A. 口腔内や咽頭に成分を行き渡らせるため、噛まずに口の中でゆっくり溶かして使います。噛み砕いて飲み込むと、効果が期待できなくなります。
関連キーワード: 口腔咽喉薬、含嗽薬、局所作用、全身性副作用、噴射式液剤、殺菌消毒成分

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