登録販売者 2023年 中国・四国 問70
問題文
口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、グリセリンが配合されている場合がある。
b 声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として、グリチルリチン酸二カリウムが配合されている場合がある。
c クロルヘキシジングルコン酸塩は、低刺激性の殺菌消毒成分であるため、口腔内に傷がある人でも使用することができる。
d 妊娠中に摂取されたヨウ素の一部は血液-胎盤関門を通過して胎児に移行するため、ヨウ素系殺菌消毒成分を長期間にわたって大量に使用した場合には、胎児にヨウ素の過剰摂取による甲状腺機能障害を生じるおそれがある。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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口腔咽喉薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
グリセリン=粘膜保護、アズレンスルホン酸ナトリウム=組織修復、グリチルリチン酸二カリウム=抗炎症です。
正しい組合せは1で、aは誤、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」の第3章「主な医薬品とその作用」II-2「口腔咽喉薬、うがい薬」にあります。
解法ステップ
- aの「粘膜組織の修復」と、グリセリンの作用が一致するかを確認します。
- bの「声がれ・喉の痛みなど」と、グリチルリチン酸二カリウムの目的が一致するかを見ます。
- cは「口腔内に傷があっても使用できる」という部分に注目します。
- dは、妊娠中のヨウ素が胎児へ移行するという記述を確認します。
選択肢別の誤答解説
記述 a
× グリセリン→○ アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)
グリセリンは、喉の粘膜(ねんまく)を刺激から保護する成分です。炎症を生じた粘膜組織の修復を促す成分として挙げられているのは、アズレンスルホン酸ナトリウムです。そのため、aは誤りです。
記述 b
グリチルリチン酸二カリウムは抗炎症成分です。声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み、喉の腫れなどの症状を鎮める目的で配合されることがあります。したがって、bは正しい記述です。
記述 c
×「口腔内に傷がある人でも使用できる」→○「口腔内に傷やひどいただれのある人は使用を避ける」
クロルヘキシジングルコン酸塩は殺菌消毒成分ですが、口腔内に傷やひどいただれがある人では、強い刺激を生じるおそれがあります。「使用することができる」という部分が誤りです。
記述 d
妊娠中に摂取されたヨウ素の一部は、血液-胎盤関門を通過して胎児に移行します。そのため、ヨウ素系殺菌消毒成分を長期間にわたって大量に使用した場合、胎児にヨウ素の過剰摂取による甲状腺(こうじょうせん)機能障害を生じるおそれがあります。したがって、dは正しい記述です。
組合せの確認
- 1:a誤・b正・c誤・d正で、すべて一致します。
- 2:a正・b正・c正・d誤です。a・c・dが正解の正誤と異なります。
- 3:a誤・b誤・c正・d誤です。b・c・dが正解の正誤と異なります。
- 4:a正・b誤・c誤・d正です。a・bが正解の正誤と異なります。
- 5:a誤・b誤・c正・d正です。b・cが正解の正誤と異なります。
よくある誤解
- 「喉に使う成分だから、粘膜の修復にも使われる」と一括りにしないことが大切です。グリセリンは粘膜の保護、アズレンスルホン酸ナトリウムは組織修復です。
- 殺菌消毒成分であることと、傷のある口腔内でも使えることは別です。クロルヘキシジングルコン酸塩は、口腔内の傷やひどいただれがある場合に使用を避けます。
- 「胎盤を通過しない」と書き換えられていないか注意します。ここでは、摂取されたヨウ素の一部が胎児に移行することがポイントです。
補足コラム
成分名と主な目的を組み合わせて覚えましょう。
- グリチルリチン酸二カリウム:抗炎症成分
- アズレンスルホン酸ナトリウム:炎症を生じた粘膜組織の修復
- グリセリン:喉の粘膜を刺激から保護
- クロルヘキシジングルコン酸塩:殺菌消毒成分。口腔内に傷やひどいただれがある人は使用を避ける
FAQ
口腔内に使う薬でも、全身に関係する副作用はありますか?
あります。手引きでは、クロルヘキシジングルコン酸塩が口腔内に適用される場合、まれにショック(アナフィラキシー)を生じることがあるとされています。
あります。手引きでは、クロルヘキシジングルコン酸塩が口腔内に適用される場合、まれにショック(アナフィラキシー)を生じることがあるとされています。
ヨウ素系成分は、授乳中も注意が必要ですか?
摂取されたヨウ素の一部は乳汁中に移行することが知られており、授乳中も留意が必要です。
摂取されたヨウ素の一部は乳汁中に移行することが知られており、授乳中も留意が必要です。
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