戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2023年 中国・四国 問72


問題文

以下の漢方処方製剤のうち、胃の不調を改善する目的で用いられるものはどれか。

選択肢

1:猪苓湯
2:大黄甘草湯
3:麻杏甘石湯
4:六君子湯(正解)

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胃の不調に用いる漢方処方【登録販売者解説】

正解の理由

ひと言まとめ:六君子湯(りっくんしとう)=体力中等度以下で胃腸が弱く、食欲がない人などの胃の不調に用いられます。
胃の不調を改善する目的で用いられる処方の一つが、4の六君子湯です。体力中等度以下で、胃腸が弱く食欲がない人などの胃炎、胃腸虚弱、胃痛、嘔吐(おうと)などに適するとされています。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「胃の不調を改善する漢方処方」です。

解法ステップ

  1. 問われているのは「胃の不調を改善する目的」の処方です。選択肢の適応が胃の症状かどうかに注目します。
  2. 大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)は「腸の不調」、麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)は「咳」などに用いる処方です。胃の不調とは目的が異なります。
  3. 六君子湯の「胃腸虚弱」「食欲不振」「胃痛」などの記述を確認します。胃の症状が並んでいる4を選べます。

選択肢別の誤答解説

  • 1. 猪苓湯(ちょれいとう):泌尿器用薬の漢方処方製剤です。手引きでは、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされます。胃の不調に用いる処方ではありません。
  • 2. 大黄甘草湯:腸の不調を改善する目的で用いられる処方です。胃の不調に用いる処方とは目的が異なります。構成生薬としてカンゾウを含みます。
  • 3. 麻杏甘石湯:咳や小児喘息などに用いられる処方です。体力中等度以上で、咳が出て、ときにのどが渇く人が目安であり、胃の不調を改善する目的の処方ではありません。
  • 4. 六君子湯:体力中等度以下で、胃腸が弱く食欲がない人などの胃炎、胃腸虚弱、胃下垂(いかすい)、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適するとされています。胃の不調を改善する目的に合います。

よくある誤解

  • 「腸」と「胃」を同じ消化器の不調として扱う:大黄甘草湯は腸の不調、六君子湯は胃の不調が問われています。症状の場所を確認しましょう。
  • 症状の一部だけで選ぶ:麻杏甘石湯にも「のどが渇く」場合がありますが、主な適応は咳などです。胃の不調と結びつけないようにします。

補足コラム

胃の不調に用いる処方は、体力の区分と症状を組み合わせて覚えると区別しやすくなります。
  • 安中散(あんちゅうさん):体力中等度以下。腹部に力がなく、胃痛や腹痛があり、胸やけ、げっぷ、胃もたれなどを伴う人が目安です。
  • 人参湯(にんじんとう):体力虚弱。疲れやすく手足が冷えやすい人の胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛などが目安です。
  • 平胃散(へいいさん):体力中等度以上。胃がもたれて消化が悪く、食後に腹が鳴り下痢の傾向がある人などが目安です。
  • 六君子湯:体力中等度以下。胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえる人などが目安です。

FAQ

漢方処方製剤は、体力の区分を見ずに選んでもよいですか?
いいえ。漢方処方製剤は、処方ごとの体力の区分や症状に合っているかを見極めることが大切です。

関連キーワード: 六君子湯、胃腸虚弱、食欲不振、漢方処方製剤、体力の区分
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