登録販売者 2023年 中国・四国 問73
問題文
止瀉薬の配合成分に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
選択肢
1:ベルベリン塩化物は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
2:ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており、食あたりや水あたりによる下痢については適用対象ではない。
3:ゴバイシは、過剰な腸管の(蠕動)運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌も抑える止瀉作用がある。(正解)
4:次没食子酸ビスマス、次硝酸ビスマス等のビスマスを含む成分については、海外において長期連用した場合に精神神経症状が現れたとの報告があり、1週間以上継続して使用しないこととされている。
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ゴバイシの止瀉作用【登録販売者解説】
正解の理由
ゴバイシは収斂成分、腸管運動の正常化と分泌抑制は木クレオソートの作用です。
誤っているのは3です。各記述は、1・2・4が正しく、3が誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の止瀉薬に関する項目です。
解法ステップ
- 3の「腸管の蠕動(ぜんどう)運動を正常化」「水分や電解質の分泌も抑える」に注目します。
- この組合せは、手引きでは木クレオソートの止瀉作用として説明されています。
- ゴバイシは収斂成分なので、成分名と作用の取り違えがある3が誤りです。
選択肢別の誤答解説
選択肢1
**正しい記述です。**ベルベリン塩化物は、細菌感染による下痢の症状を鎮める目的で用いられる腸内殺菌成分です。ベルベリンには抗菌作用があるとされています。
選択肢2
**正しい記述です。**ロペラミド塩酸塩を配合した止瀉薬は、食べすぎ・飲みすぎや寝冷えによる下痢を対象とします。食あたり・水あたりによる下痢は適用対象ではありません。
選択肢3
誤りです。
×(ゴバイシ)→ ○(木クレオソート)
ゴバイシは、タンニン酸などに由来する収斂作用を期待して用いられる生薬成分です。腸管の蠕動運動を正常化し、水分や電解質の分泌も抑える作用として示されているのは、木クレオソートです。別の成分の作用をゴバイシに結びつけている点が誤りです。
選択肢4
**正しい記述です。**次没食子酸ビスマスや次硝酸ビスマスなどのビスマスを含む成分は、海外で長期連用した場合に精神神経症状が現れたとの報告があります。そのため、1週間以上継続して使用しないこととされています。
よくある誤解
- 「止瀉作用」と書かれていると、どの成分にも同じ働きがあると思いがちです。ゴバイシの収斂作用と、木クレオソートの腸管運動・分泌への作用を区別しましょう。
- 作用の説明が正しくても、成分名が入れ替わっていれば誤りです。3はこの「成分と作用の入れ替え」がひっかけです。
- ビスマスの「1週間以上継続して使用しない」は、使用期間の注意です。「1週間使用してよい」と読み替えないようにしましょう。
補足コラム
ゴバイシは、タンニン酸やその類似物質を含む生薬成分として、収斂作用を期待して用いられます。一方、木クレオソートは、過剰な腸管運動を正常化し、水分や電解質の分泌も抑える作用が示されています。問題文に「運動の正常化」「分泌を抑える」とあれば、木クレオソートを手がかりにできます。
FAQ
収斂作用とは、どのような作用ですか?
腸粘膜のタンパク質と結びついて膜をつくり、腸粘膜を引き締めて保護する作用です。手引きでは、タンニン酸アルブミンやゴバイシなどに関連づけて説明されています。
関連キーワード: 止瀉薬、ゴバイシ、木クレオソート、ベルベリン塩化物、ビスマス成分

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