登録販売者 2023年 中国・四国 問80
問題文
貧血用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 貧血は、その原因によりビタミン欠乏性貧血、鉄欠乏性貧血等に分類されるが、鉄製剤で改善できるのは、鉄欠乏性貧血のみである。
b 鉄製剤の服用前後30分に緑茶のようにタンニン酸を含む飲食物を摂取すると、鉄の吸収が悪くなることがある。
c クエン酸鉄アンモニウムは、不足した鉄分を補充することを目的として配合される。
d マンガンは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:正、b:正、c:誤、d:正
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貧血用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
鉄製剤は鉄欠乏性貧血に用い、タンニン酸は鉄の吸収を妨げることがあります。ビタミンB12の構成成分はマンガンではなくコバルトです。
正しい組み合わせは2です。a・b・cは正しく、dは誤りです。根拠は、手引きの第3章「主な医薬品とその作用」の「貧血用薬(鉄製剤)」です。なお、ここでいう手引きとは「試験問題の作成に関する手引き」です。
解法ステップ
- aの「鉄製剤で改善できるのは、鉄欠乏性貧血のみ」に注目します。鉄製剤が補うのは不足した鉄分です。
- bでは「服用前後30分」と「タンニン酸」の組み合わせを確認します。緑茶などに含まれるタンニン酸は、鉄の吸収を妨げることがあります。
- cは「クエン酸鉄アンモニウム」と「鉄分の補充」が結び付いているかを見ます。
- dは「ビタミンB12の構成成分」と「硫酸マンガン」を確認します。この役割を担う金属成分はマンガンではありません。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
鉄製剤は、不足している鉄分を補い、造血(ぞうけつ)機能の回復を図る薬です。そのため、鉄欠乏性貧血には用いられますが、鉄以外の要素が不足している貧血には、鉄製剤だけでは対応できません。 -
b 正しい
タンニン酸を含む緑茶などの飲食物を鉄製剤の服用前後30分に摂取すると、鉄の吸収が悪くなることがあります。手引きでは、服用前後は摂取を控えることとされています。 -
c 正しい
クエン酸鉄アンモニウムは、不足した鉄分を補充する目的で配合されます。鉄製剤に含まれる鉄分は、ヘモグロビンの産生に必要です。 -
d 誤り
×「ビタミンB12の構成成分」→ ○「コバルトは、ビタミンB12の構成成分」
×「硫酸マンガンが造血機能を高める目的で配合」→ ○「硫酸コバルトが造血機能を高める目的で配合」
マンガンは、糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わる酵素の構成物質で、エネルギー合成を促進する目的で硫酸マンガンが配合される場合があります。
組み合わせの確認
よくある誤解
- 「貧血なら鉄製剤」と考える:貧血には原因による分類があり、鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血のみです。
- 金属成分の役割を入れ替える:ビタミンB12の構成成分はコバルトです。マンガンは代謝に関わる酵素の構成物質として整理します。
- 「30分」を見落とす:タンニン酸を含む飲食物の影響は、鉄製剤の服用前後30分という時間とセットで覚えます。
補足コラム
貧血用薬では、鉄以外にも配合成分の役割を区別しておきましょう。硫酸銅は、補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で配合される場合があります。コバルトはビタミンB12の構成成分、マンガンは代謝に関わる酵素の構成物質です。
FAQ
鉄製剤は、鉄が不足していない貧血にも使われますか?
鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血のみです。貧血の原因によって必要な対応は異なります。
鉄製剤で改善できるのは鉄欠乏性貧血のみです。貧血の原因によって必要な対応は異なります。
タンニン酸を含む飲食物には、緑茶以外に何がありますか?
手引きでは、紅茶、コーヒー、ワイン、柿なども挙げられています。
手引きでは、紅茶、コーヒー、ワイン、柿なども挙げられています。
関連キーワード: 貧血用薬、鉄欠乏性貧血、クエン酸鉄アンモニウム、タンニン酸、コバルト、マンガン

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