登録販売者 2023年 中国・四国 問81
問題文
外用痔疾用薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるクロタミトンが配合されている場合がある。
b 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、組織修復成分であるイソプロピルメチルフェノールが配合されている場合がある。
c 痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、セチルピリジニウム塩化物が配合されている場合がある。
d 肛門周囲の末梢血管を拡張する作用を期待して、ナファゾリン塩酸塩が配合されている場合がある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)(正解)
3:(a、d)
4:(b、d)
5:(c、d)
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外用痔疾用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
クロタミトンは温感刺激、セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒、ナファゾリン塩酸塩は血管収縮です。
正しい組合せは 2 の(a、c)です。a・cは正しく、b・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和5年4月一部改訂)の第3章「主な医薬品とその作用」V-1「痔の薬」です。
解法ステップ
- aの「熱感刺激」とクロタミトンの組合せを確認します。手引きでは、局所への穏やかな刺激で痒み(かゆみ)を抑える成分として説明されています。
- bの「組織修復」とイソプロピルメチルフェノールの組合せに注目します。イソプロピルメチルフェノールは組織修復成分ではなく、殺菌消毒成分です。
- cの「感染防止」とセチルピリジニウム塩化物、dの「血管拡張」とナファゾリン塩酸塩を照合します。dは作用の向きが違います。
- 正しいa・cを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
クロタミトンは、局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える目的で配合されることがあります。手引きでは、熱感刺激を生じさせる成分として挙げられています。 -
b 誤り
×(組織修復成分)→ ○(殺菌消毒成分)
イソプロピルメチルフェノールは、痔疾患に伴う局所の感染を防ぐための殺菌消毒成分です。組織修復成分として挙げられているのは、アラントインなどです。 -
c 正しい
セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分です。痔疾患に伴う局所の感染を防止する目的で配合されることがあります。 -
d 誤り
×(末梢血管を拡張)→ ○(血管を収縮)
ナファゾリン塩酸塩はアドレナリン作動成分です。外用痔疾用薬では血管収縮による止血効果を期待して配合されることがあります。
正しい組合せでは、選択肢1はbを含み、選択肢3はdを含みます。選択肢4はb・dを含み、選択肢5はdを含むため、いずれも正しいa・cの組合せではありません。
よくある誤解
- 「痔の薬に使われる成分なら、同じ目的で働く」と考えるのは誤りです。感染防止、組織修復、止血など、成分ごとに目的が異なります。
- 「血管に作用する成分は、血管を広げる」と決めつけるのもひっかけです。ナファゾリン塩酸塩は血管を収縮させ、止血を助けます。
補足コラム
外用痔疾用薬では、「血管に関係する成分」でも目的を分けて覚えましょう。ナファゾリン塩酸塩などのアドレナリン作動成分は、血管収縮による止血を目的とします。一方、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)は、肛門周囲の末梢血管の血行を改善する目的で配合されることがあります。
FAQ
組織修復成分と殺菌消毒成分は、どこで見分けますか?
「傷の治癒を促す」目的なら組織修復、「局所の感染を防ぐ」目的なら殺菌消毒と、まず目的で分類します。
「傷の治癒を促す」目的なら組織修復、「局所の感染を防ぐ」目的なら殺菌消毒と、まず目的で分類します。
関連キーワード: クロタミトン、イソプロピルメチルフェノール、セチルピリジニウム塩化物、ナファゾリン塩酸塩、外用痔疾用薬

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