登録販売者 2023年 中国・四国 問83
問題文
婦人薬の適用対象となる症状及び配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 婦人薬は、月経及び月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に現れる特有な諸症状の緩和と、保健を主たる目的とする医薬品であり、更年期障害には用いられない。
b 月経前症候群とは、月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものをいう。
c 人工的に合成された女性ホルモンの一種であるエチニルエストラジオールは、膣粘膜又は外陰部に適用されるものがあり、適用部位から吸収されて循環血液中に移行する。
d 妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
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婦人薬の適用対象と女性ホルモン【登録販売者解説】
正解の理由
婦人薬は更年期障害にも用いられ、月経前症候群の時期・症状、エチニルエストラジオールの吸収、妊娠中の使用注意も押さえます。
5は、aが誤り、b・c・dが正しい組み合わせです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の「婦人薬」です。
5は、aが誤り、b・c・dが正しい組み合わせです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の「婦人薬」です。
解法ステップ
- aの「更年期障害には用いられない」に注目します。婦人薬の効能・効果に更年期障害が含まれるかを確認します。
- bは「月経の約10~3日前」と「月経開始と共に消失する」が手がかりです。
- cは、エチニルエストラジオールが膣粘膜や外陰部に適用されることと、適用部位から吸収されることを分けて確認します。
- dは、妊娠中の女性ホルモン成分の摂取に関する注意です。b・c・dの記述とaの誤りを組み合わせると、5に絞れます。
選択肢別の誤答解説
a
×「更年期障害には用いられない」→ ○「更年期障害に用いられる」
婦人薬は、月経や月経周期に伴う症状を中心に、女性に現れる特有の症状の緩和と保健を目的とします。効能・効果には、更年期障害も含まれます。「月経に伴う症状が中心」という説明から、「更年期障害は対象外」と結びつけないようにしましょう。
b
○正しい記述です。
月経前症候群(げっけいぜんしょうこうぐん)は、月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する症状を主体とします。腹部膨満感(ふくぶぼうまんかん)、頭痛、乳房痛(にゅうぼうつう)などの身体症状のほか、感情の不安定や抑うつ(よくうつ)などの精神症状があります。
c
○正しい記述です。
エチニルエストラジオールは、人工的に合成された女性ホルモンの一種です。膣(ちつ)粘膜や外陰部(がいいんぶ)に適用されるものがあり、適用部位から吸収されて循環血液中に移行します。「その場所に塗る・適用するから、全身には移行しない」とは限りません。
d
○正しい記述です。
妊娠中に女性ホルモン成分を摂取したことによる、胎児の先天性異常の発生が報告されています。そのため、妊婦や妊娠していると思われる女性は、女性ホルモン成分を含む医薬品の使用を避ける必要があります。
よくある誤解
- 「婦人薬は月経に関する薬だから、更年期障害には使わない」と考えがちです。効能・効果には更年期障害も含まれます。
- 「適用部位が膣粘膜や外陰部なら、成分は局所にとどまる」と思い込まないようにしましょう。成分が吸収され、循環血液中に移行するものがあります。
- dは、注意の対象を「妊婦だけ」に狭めないことが大切です。「妊娠していると思われる女性」も含まれます。
補足コラム
婦人薬の効能・効果には、更年期障害のほか、血の道症(ちのみちしょう)や月経異常、それらに伴う冷え症、月経痛、頭痛なども含まれます。血の道症は更年期障害よりも範囲が広く、年齢的に更年期に限られない点も押さえておきましょう。
FAQ
月経前症候群の症状は、月経が始まった後も続くものですか?
手引きでは、月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失するものとされています。問題文では、この時期の説明が正誤を判断する手がかりになります。
手引きでは、月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失するものとされています。問題文では、この時期の説明が正誤を判断する手がかりになります。
外用の女性ホルモン成分でも、妊娠中の注意が必要なのですか?
適用部位から吸収されて循環血液中に移行するものがあります。妊娠中の女性ホルモン成分の摂取については、胎児への影響が報告されています。
適用部位から吸収されて循環血液中に移行するものがあります。妊娠中の女性ホルモン成分の摂取については、胎児への影響が報告されています。
関連キーワード: 婦人薬、月経前症候群、エチニルエストラジオール、更年期障害、血の道症

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